冷やし中華はじめました!
我が家は5/17にはじめました!
例年より3日早くはじめました!
皆さんのお宅ではどうですか?
近所の中華屋さんは始まってますか?
始まってなかったらどうか教えてあげてください!
「冷やし中華始まってませんよ」と。
…しかしどうして冷やし中華は開始宣言をしなくてはいけないのでしょうか。冷やし中華にまつわる雑学などを語ってみたいと思います。冷やし中華でも食べながら是非ご覧ください!
目次
冷やし「中華」なのに日本起源
街中のラーメン屋さんや昔ながらの中華料理店ならば当たり前のようにある冷やし中華は、中華料理ではなくれっきとした日本生まれの日本料理です。
その歴史をひも解いてみると1929年(昭和4年)に発刊された「料理相談」の中に「冷蕎麦」の項目があり、中華麺をゆでて酢、砂糖、氷をまぶし、その上にチャーシュー、キュウリ、ラッキョウ、タケノコを乗せ、冷えたスープ、醤油、酢、コショウをかけるという調理法が掲載されています。
麺を酢で〆てさらにスープにも酢が入っているので、かなり酸っぱそうなイメージがわきますね。とりあえず夏だから冷たい中華風の麺を食べようか的なカンジのレシピです。
現代の鶏肉やチャーシュー、キュウリの細切りなどを彩りよく飾った「冷やし中華」のスタイルは、神田神保町の揚子江菜館で昭和8年に生み出された「五色涼拌麺(五目冷やしそば)」がルーツと言われています。
麺を中心に持って放射線状に具材を飾るそのスタイルは「富士山」をイメージしているそうなので、その観点から見ても冷やし中華は立派な日本料理と言えますね!
良く考えたらナポリにナポリタンないし、アメリカにアメリカンないですものね!どっちも日本が発祥ですものね。まあとにかく冷やし中華は日本がはじめましたって事で!
日本で冷やし中華がはじまりました!
何故冷やし中華がはじまるのか
何故冷やし中華は始まってしまうのでしょうか。理由は簡単で、冷やし中華は一年中食べられるものではないからです。
昭和の初めから存在している冷やし中華は日本人にとって素麺とならぶ夏のソウルフードと言っても過言ではありません。夏の始まり=冷やし中華シーズンの始まりであり、高らかに宣言することにより「冷やし中華解禁」を道行く人に意識させなければなりません。それを伝達するために、テレビの力もネットの力も口コミも必要ありません。
古式ゆかしい伝統にのっとり、店に貼り紙を出せばいいだけなのです。
「冷やし中華はじめました!」と。
こうしてはじまった冷やし中華は、実は終息宣言がありません。早くて8月いっぱい、遅くて9月いっぱいが冷やし中華の終了ラインで、店側はひっそりと「冷やし中華」をメニューから外してゆく傾向にあります。
登場はハデに去り際はつつましく、それが「冷やし中華はじめました」の暗黙の了解なのでしょう。
今年もすでに冷やし中華がはじまりました!
冷やし中華のマヨネーズ論争とは
「冷やし中華にマヨネーズはアリかナシか?」
冷やし中華が始まると、こちらの論争もヒートアップする現象にあります。これは冷やし中華のもう一つのルーツである「寿がきや説」がおおいに関係しているようです。
名古屋で有名な寿がきやでは、ラーメンスープにマヨネーズを溶かして冷やしたものを「冷やしラーメン」として販売し始めたとの事で、現在の冷やし中華のスタイルとなっても、必ずマヨネーズが付いているという特徴があります。
このため東海地方ではコンビニの冷やし中華にもパックのマヨネーズが付いてきており、もちろん中華屋さんやラーメン屋さんで提供される冷やし中華にもマヨネーズが添えられている事がほとんどです。
東海人にとっては「当たり前」のことらしく、大手コンビニでマヨネーズを添えずに冷やし中華を販売したら、マヨネーズを付けろと言う要望が殺到し、マヨネーズを付ける事になったというエピソードがあるほどです。
さっぱりしたスープでは物足りない人や純粋なマヨラーの中では冷やし中華にマヨネーズは「アリ」となってますが、やっぱり冷やし中華はさっぱり食べたいという人の中では「ナシ」なので、この論争は毎年ほぼ平行線に終わるとの事です。
ただし、コンビニの冷やし中華でマヨネーズを添えていないのは関東と九州のみだそうなので、いずれ全国にマヨが浸食するかもしれません。
冷やし中華のマヨ進撃、はじまってます?
さー、ここまで読んだアナタ。今年の冷やし中華は、はじまっていますか?まだならば今日のランチにディナーに、冷やし中華をはじめましょう!
冷やし中華、はじめましたーーー!