一本締めは「いよーっ」 パン!…ではなかった…三本締めと一本締め、全国の手締め

一本締めは「いよーっ」 パン!…ではなかった…三本締めと一本締め、全国の手締め

目次

よく見る手締め一本締め

行事や宴会の最後に行う「手締め」ですが‥個人的なことかも知れないけど、私は‥

「では一本締めで!」「いよーっ!」”パン!”

‥というのをよく目にするのです。そしていつも「あれ?」「それ、違うんだけどな‥」と思うのです。

中には、

「では一本締めで!」「いよーっ!」”パン!”

‥の後に”パパン!”と続けてしまって失笑を買ってる人がいたりして、

「ホントはそっちが正しいのに、失笑されてかわいそうに‥」などと思うこともあります。

多くの人が勘違いしている一本締めと一丁締め

実は、

「お手を拝借」「いよーっ!」”パン!”

‥というのは一丁締めと言って、一本締めではないのです。

別名で関東一本締めとも呼ばれるので、そこから勘違いが広まってしまったのかも知れませんね。

それと、一本締めの後では拍手をしますが、一丁締めの後では拍手はしないなどの違いもあります。

正しい一本締め

一本締めは、

「いよーっ!」”パパパン パパパン パパパン パン!”

‥と10回手を打つのが正しいのです。

全国には様々な手締めのやり方があるようで、この一本締めがどのように始まって現在のやり方になったのかは、詳しく調べてないのでここではわかりません。でもちゃんと意味はあるんです。

九回手を打って、最後に一回加える事で、「九」にチョンを加えて「丸」にする。つまり「丸く収める」という意味です。

ちなみに「、」=「ちょん」という意味で、これも立派な日本語です。

今はリズミカルに”パパパン パパパン パパパン パン!”と手を打つのが多いと思います。

これ、2拍子ですよね(笑)

ですが、元は”パンパンパン パンパンパン パンパンパン パン!”と4拍子で刻んでいたり、今でもそのようなやり方が残ってる地域もあるようですよ。

拍手

三本締め

そしてこの一本締めを3度繰り返すのが三本締めです。

「お手を拝借」「いよーっ!」”パパパン パパパン パパパン パン!”「いよっ!」”パパパン パパパン パパパン パン!”「もひとつ!」”パパパン パパパン パパパン パン!” 「ありがとうございました」 “パチパチパチパチパチ…”

‥と、終わった後で拍手しますよね。それぞれの締めの間に合の手や掛け声を入れたりして。

あ、ちなみに、最初の「いよーっ!」という掛け声は「祝おう!」が変化したものらしいです。今度三本締めの機会に遭ったら、密かに「祝おーっ!」と言ってみるのもいいかも知れませんよ。

全国の手締め

代表的なのは三本締め、一本締めで、関東では一丁締めも含まれますが、全国には「大阪締め」「博多手一本」「伊達の一本締め」や「名古屋締め」など様々な手締めがあるようです。

それに、「手締め」ではなく「手打ち」と言ったり、「手締め後に拍手はしない」という、その土地ならではの流儀もあるようです。

事前にその地域のやり方を習っておくのも、その場に溶け込む一つの方法かもしれませんね。

今度機会があったら、全国の手締めのやり方をしらべてみたいです。

今回は、多くの人が一本締めと思ってる手締めが、実は一丁締め(関東一本締め)だったというお話でした。

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