桜が咲き始め春の息吹を感じるころになると、卒業式や入学式など、イベントがたくさんありますよね。今回は4月に行われる日本の伝統行事やイベントをまとめてみました。
目次
清明と十三参り
清明は清浄明潔を略した言葉で、沖縄では三大行事の一つに数えられており、墓前に親族が集まってお供え物をした後に宴会をする習慣があります。
十三参りは関西に伝わる風習で、4月13日に数えで13歳になった子供が虚空蔵菩薩にお参りする行事です。
虚空蔵菩薩は知恵と福徳の仏様として有名で、13番目の菩薩です。それ故に13日に13歳の子供がお参りする風習が生まれたと言われています。また、13歳というのは干支が初めて一周する年齢でもあります。
このことから昔は男女ともに大人へと成長する大切な節目の年齢とされていました。女子の場合は生まれて初めての厄年でもあり、厄落としの行事でもあるのです。
土用と穀雨
土用とは土旺用事の略称で、ウナギを食べる夏の「土用の丑の日」が有名ですよね。しかし土用は夏だけでなく、春夏秋冬、各季節にあります。
陰陽五行説によると春夏秋冬はそれぞれ木火金水としており、土を各季節が終わる18日間に当てています。このことから立春、立夏、立秋、立冬の前18日間を土用とするのです。
穀雨は春雨が穀物を潤すことに由来し名づけられました。田畑に種をまく時期を迎えるために準備をする日です。現在でも農作業の目安にされています。
比較的近代的なイベント
4月のイベントの代名詞といえば、やはり入学式ですよね。月の上旬に行われるのが一般的で、人生でも数えるほどしか体験できない貴重なイベントです。
外国の文化ですが、エイプリルフールも有名です。とくに何かを行うというわけではないのですが、この日ばかりは嘘をついて良いとされており、日本でも親しまれている日です。
じつはエイプリルフールの起源はまったくの不明であり、ヨーロッパ説、インド説などがあります。少なくとも日本発祥のイベントではありません。やはり4月はイベントが盛りだくさんですね。日本の伝統に触れたり、嘘をついてみたり、楽しんでください。