歴史

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【戦国奇人列伝】裏切りはやっぱり大罪? 小山田信茂(第6回)

戦国時代は、当然ですが究極のサバイバルの時代です。いつ誰が裏切るのか、予想ができない状況にありました。 ところが、この時代のことを調べてみると「勝手な寝返り」も許されないということが分かってきます。 それはどういうことか? たとえば、明日にでも討ち滅ぼされそうなA軍の武将がB軍に寝返りました。けれどB軍の総大将がそれを承知でなかった、すなわちその武将がB軍に相談なく寝返った場合、彼は褒められるどこ […]

【戦国奇人列伝】偉大なホラ吹き男 フェルナン・メンデス・ピント(第5回)

日本の戦国時代は、外国人が多く来訪した時期でもありました。 なぜかと言えば、16世紀は世界的に見れば「大航海時代」の真っ只中だったからです。ヨーロッパ人は、東洋とつながる海路を有史上初めて発見しました。そこから貨幣経済が急速に発達するのですが、同時に世界の戦争は資金力がモノを言うようになりました。 そうした状況の中で登場したのが織田信長であり、豊臣秀吉であり、徳川家康です。 どのような外国人を優遇 […]

【戦国奇人列伝】父上に無断で朝鮮出兵! 黒田熊之助(第4回)

今回は「ワクチンと抗生物質」についての話から入ります。 本題とは全く関係ないじゃないか! と突っ込まれそうですが、まあちょっとだけ我慢してください。 世にはびこる陰謀論の定番に、「製薬会社の世界征服」というものがあります。本当は身体に有害なワクチンと抗生物質を各国にばら撒き、大儲けしているという話です。 そうした昔からある陰謀論に肉付けしたのがゲームの『バイオハザード』なのですが、ともかく「ワクチ […]

【大検証・関ヶ原】時間を活用できなかった三成(前編)

「なぜ家康は関ヶ原の合戦で勝つことができたのか?」 戦国研究としては、これほどスタンダードなネタは他にありません。 合戦の勝敗の要因はたったひとつではなく、いくつものターニングポイントがその結果をもたらします。だからこの記事の中で「石田三成が負けた原因はこれだ!」と言い切ることはできないのですが、それでもひとつだけ断言できることがあります。 それは、あの当時の誰もが「関ヶ原の戦いは前哨戦に過ぎない […]

「始皇帝と大兵馬俑」展に突撃!@大阪国立国際美術館

おはようございます。如月です。 現在、大阪中之島の国立国際美術館では「始皇帝と大兵馬俑」が開催していたので「始皇帝と大兵馬俑」展に行ってきました!壮大な展示で、当時の様子がありありと分かり面白かったです。 こちらの催しですが、関西では前宣伝がすごくて、かなり評判になっていました。大阪府の公立小中学校では、開催時期が夏休みにかかることもあって、学校でチラシまで配られ、中学生以下無料ということで随分と […]

【駿府城天守台発掘計画】天守閣と都市活性化(後編)

ここで、1冊の本を紹介させていただきます。 『軍隊を誘致せよ ?陸海軍と都市形成』(松下孝昭著・吉川弘文館)は、近現代史を研究する者ならば絶対に読み落としてはいけない本だと澤田は考えています。この本の内容を一言で言えば、「旧日本軍は地元に巨額の利益を与えていた」ということ。 この言葉に反発する人は多いのですが、日本軍に限らず師団制を採用した各国軍隊は駐屯した先々でインフラ整備を行っています。その土 […]

【駿府城天守台発掘計画】なぜ文化財は破壊されたのか(前編)

どうも、「戦う青色申告者」こと澤田真一です。 我が地元静岡市で、一大プロジェクトが始まりました。 それは駿府城天守閣跡の発掘作業。これがですね、全国の日本史関係者が大注目するほどのお仕事なんですよ。何しろ駿府城天守台って、江戸城のそれよりもデカイっつーハナシですから。 で、この発掘作業は最終的に天守閣再建につなげるそうです。澤田にとっては夢のようなことで、一刻も早く作業を進めていただければと考えて […]

【戦国奇人列伝】戦争を放棄した戦国大名・大内義隆(第3回)

戦国奇人列伝の第3回目は誰を紹介するか。これは非常に悩みました。 1回目は「武勇に優れたバカ殿」六角義治、2回目は「突出した戦略眼の弱小大名」山名豊国を題材にしました。となると3回目は、やっぱりあの人物しかいないのかなぁ……と澤田は考えました。 山口の大名、大内義隆です。 彼ほど「日本人」を表している人物は、他にそうそういないと私は思います。そして義隆は日本文化にとって大きく貢献している人物で、そ […]

【戦国奇人列伝】常に正しかった弱小大名・山名豊国(第2回)

南近江の大名六角義治は「武勇に優れたバカ殿」でした。誰しもが認める弓の名人で、肉体的にも非常に堅強。ですが戦略眼がまったくなく、奮闘したにもかかわらず大名には復帰できませんでした。 今回はそんな義治とは対照的に、「戦略眼に優れた弱小大名」をご紹介します。この人物は大きな決断を迫られる場面で常に正しい選択をして、戦乱の世を生き抜くことができました。ところが彼には、それ以外の要素は一切持ち合わせていま […]