今では見た目のかっこいい男性のことを表現するときにイケメンという言葉を使いますが、昔は素敵な男性のことを2枚目と表現していました。
それ以外にも男性のことを1枚目、3枚目と表現することがあるのですが、その意味について知っていますか?ここでは1枚目・その語源についても詳しくみていきましょう。
目次
1枚目、2枚目、3枚目のそれぞれの意味とは
見た目のかっこいい男性のことを2枚目と表現するのは現代でも時々ありますので、その言い方くらいは聞いたことがあるでしょう。そして3枚目とはお調子者を表現するときに使っています。
さらには1枚目という言葉もあるようですが、2枚目や3枚目と比べると聞きなれない言葉であり、意味自体を知らないと言う方も多いのではないでしょうか。1枚目とは主役を意味するのだそうです。
1枚目、2枚目、3枚目の語源について
今ではあまり使われなくなってしまった、1枚目、2枚目、3枚目という言葉ですが、もともとは歌舞伎から発生した言葉になります。
私たちがよく使っているのは2枚目や3枚目という言葉なのですが、それ以外にも歌舞伎の役に数字をつけてそれぞれの役に意味を持たせているのです。
1枚目は歌舞伎の物語の中で主役のことを意味します。
2枚目は色男のことであり、色事を担当する役のことを言います。
3枚目は道化の意味があり、歌舞伎の中にちりばめられているお笑いの部分を担当します。
4枚目は物語の中軸となる役割が与えられており、まとめ役の意味も持ち合わせています。
5枚目と表現されるのは敵役のことです。
6枚目とは実敵のことであり、敵役でありながらなぜか憎めないキャラクターとして描かれています。
7枚目は実悪、巨悪のことであり、物語の中で本当の悪として描かれています。
8枚目は座長元締めのことを意味しています。
歌舞伎は昔の大衆娯楽でしたから、そこから発生した言葉を1般男性を形容する言葉として用いていたのです。