電車が3分遅延した場合、遅延証明書は発行できるのか

電車が3分遅延した場合、遅延証明書は発行できるのか

電車は大変便利な乗り物です。時間通りに来る電車に乗れば予定通りの時間に目的地に到着します。ただしそれは「時間通り電車が動いた」場合のお話。ひとたび電車が止まれば当然目的地への到着も遅れてしまう事に。

大変、遅刻だ!会議が!内申が!

電車が止まっている時間が長ければ長い程焦りが募るものですが、ある程度遅延すれば鉄道各社から「遅延証明書」が発行されます。さてさて、この遅延証明書、例えば3分遅延した場合は発行してもらえるのでしょうか?

目次

電車の遅延証明書とは?

電車の「遅延証明書」とは鉄道事業者の運行する列車が「なんらかの理由」により定刻通りに運行できなかった際、その列車が遅延した事を証明するために発行される「証票」です。まあ簡単に言うと「アナタの乗ってたウチの会社の電車が遅れました事を証明します」的な意味合いの小さな紙、解釈しておいてください。

遅延証明書を配布する場所は改札口が一般的ですが、他社線と同一ホーム上で乗り換えが可能の駅等では、ホーム上で駅員が手配りで配布するケースもあります。また最近ではWeb上で発行する鉄道会社もあり、その場でもらい損ねても後で取得する事が可能になりました。なんとも便利な世の中になったものですね。

あくまでも「遅れた事の証明」をするだけに特化している証票の為、遅延証明書をオラオラと振りかざして損害賠償を求めたり、電車の払い戻しを請求する事はできません。

また、Webでの取得の場合はその場で発行されるよりも若干簡易化されているため証票との役割は薄いとされています。Web上では誰でも取得できてしまうので当然とも言えましょう。

基本的に遅延証明書を発行してもらえる遅延時間は5分~10分

この「遅延証明書」は文字通り「電車が遅延したら」発行されます。どの時点で「遅延」扱いとなるかは鉄道会社各線それぞれで違いが見られますが、どの鉄道会社のHPを見ても「概ね5分以上」が基本となっています。

遅くとも10分以上遅れたらどの鉄道会社も遅延証明を用意するようで、
それ以降は10分単位に切り上げて発行となります。

時刻が刻印されていたり、あらかじめ5・10・15と5分刻みで印字された文字の所をハサミで切ってあるものとこちらも鉄道会社によって様々な形があります。

ちなみに遅延証明書はその場でもらえなくても、後日受け取る事も可能で、JR東日本の「当日を含め最大30日以内」、東京メトロの「当日を含め35日以内」は長期間対応、多くの鉄道会社も「当日を含め最大7日以内」であれば発行してもらえます。以外と知らない人も多いので覚えておいて損はないですよ!

3分遅れで遅延証明書は発行してもらえるのか

ここで本題です。
鉄道各社「概ね5分以上の遅延」と公言している中で「3分遅れ」で
遅延証明書は発行してもらえるのでしょうか。

前項でも記しましたが、遅延証明書の中には5分単位で数字が印字されていて、それをハサミで切って時間が分かるようにする仕様のものがあります。これを見ても分かる通り「5」以下の数字はそもそも「ありえない」という想定となっているのです。

もし3分遅れの遅延証明書を発行してもらいたいと思った時は、基本は断られる前提ですが、「窓口で食い下がれば、中には根負けして発行してくれる駅員さんがいる可能性もある」という結論に達します。

駅員さん次第では1分の遅れでも発行してもらったという武勇伝を持つ猛者も存在します。学校や大手企業では遅延証明書で「遅刻やむなし」と認められるので、何が何でも欲しい!という人も多い事でしょう。

3分遅れたが為に乗り継ぎに失敗し目的地へ大幅に遅れてしまった、
というケースの場合は遅延証明書を発行してもらいたい気持ちも理解できます。

しかし、3分遅れで駅に降り立ち、そこからから学校なり会社なり向かう場合、大抵の場合は走ったり急ぎ足になれば間に合う可能性も捨てきれません。窓口でゴネている時間よりもさっさと目的地へ向かった方が良い…と考える方が、遅延証明書で遅刻を証明するよりも、得るものは多いのではないでしょうか。

ちなみにJR東日本のWeb発行の遅延証明書は「午前中のみ」の発行となっていて、「7時~11時までの一番遅れたダイヤ」の表示となるそうです。鉄道各路線会社によって発行方法やルールは違うので、地元駅の路線の遅延証明書について一度確認してみるのも良いでしょう。

 

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