ビールをレンチンして失敗したことのある県田勢です。このところ増えつつある大人のドリンクバーに行ってみた。
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増えつつある大人のドリンクバー
1000円でベロベロになるまで酔えるとの意味がある‘センベロ’の店を始めとして、セルフ式のアルコール飲み放題は、かなり以前からある。
ただし安価なお酒のボトルがひと通り並んでいるだけだったり、ビールは別料金だったりで、必ずしも満足できる状況ではなかった。
そうした中で話題になったのが、「肉の万世」が一部の店舗で始めた大人のドリンクバーだ。30分390円の時間設定や、ビールや泡盛などもある豊富なお酒の種類が人気を集めた。
愛知県などに展開する「大須二丁目酒場」、ワタミグループが運営する「港町食堂ちゃぶまる」、都内中心の「焼とり○金(まるきん)」など、いくつかのチェーンでも同様のサービスを開始。単独店舗でも、似たサービスを提供しているところが増えつつある。
「小さいやきとり」がモットー
こちらは「焼とり○金」の八重洲本店。表通りからちょっと入ったところの地下1階にあるが、看板も大きいので見つけやすい。
アルコール飲み放題は30分で299円。
ビールはアサヒのスーパドライ。なぜか梅酒が5種類あるが、焼酎だけでなく、泡盛もあって、なかなかの品ぞろえ。
ただしグラスチェンジが有料なのが残念なところ(グラスを洗うことは可能)。
焼き鳥は1本60円からとリーズナブル。もっとも全体的に小ぶりな焼き鳥で、メニュー表紙にもある同社のモットー「日本中のやきとりを小さくしたい」に沿ったもの。
なんでも食べやすさや熱いうちに食べてもらうことを考えて、必然的に小さくなったとのこと。
基本的に味はついていないので、備え付けの塩をかけたり、ニンニクの入ったツボに入れたりして食べることになる。
もちろん普通のおつまみもある。こちらはメンチカツと酢モツ。どちらもおいしかった。
反面、残念だったのが羽つき餃子。プッシュしているようだったので注文したものの、味もボリュームも物足りなかった。
果実系のリキュールが豊富
こちらは「港町食堂ちゃぶまる」のトピレック南砂店。イオン南砂店やドイト南砂店などがあるトピレックプラザの敷地内にある。
大人のドリンクバーは、100分890円か、150分1190円。ただし平日ランチとセットの場合は、490円と安めの値段設定。
ビールは金麦、赤白のワインに加えて、果実系のリキュールが豊富。けれどもビール(モルツ)や日本酒などが別料金なのは残念だ。
見逃せないのは、冷えたグラスが用意してあるので、新鮮な気分でお代わりができること。もちろんソフトドリンクを一緒に飲むことも可能。
店名に「港町」とあるだけに、魚介系のおつまみメニューが豊富。こちらは、しらす入りさつま揚げと、串揚げ5本のセット。店の作りや、ドリンクバーの様子、メニューなどを見るに、なんとなくおしゃれで、女性をメインターゲットにしている雰囲気があった。
この点で、安くおいしく飲むような雰囲気を押し出している「焼とり○金」とは、大きな違いを感じた。
注文方式とセルフ方式の違い
居酒屋などでのアルコール飲み放題は、まだまだ注文方式が多い。
注文方式からセルフ方式を判断すると、わざわざ中座して自分で作りに行くのが面倒と感じる人もいるだろう。
ただしセルフ方式であれば、「注文したのに遅いなぁ」とお酒を待たされることとは無縁な上、チューハイを好みの濃さにしたり、アレンジしたカクテル作ったりすることも可能だ。
また店員の手間を省いているためか、セルフ式の飲み放題の方が、値段が安めになっていることも多い。
あとは好みのお酒があるかどうかなどを考慮に入れつつ、店を選ぶことになるだろう。