【重工業と日本刀】刀鍛冶と漆塗り職人、そして石垣(前編)
日本が経済先進国になった最大の理由は、やはり「技術力があった」ということに尽きるでしょう。 では、その技術力の源泉は何でしょうか? よく言われるのが、「日本刀が技術力を養った」という意見。すなわち、世界の刀剣の中でも抜群の切れ味を持つ日本刀を製造できたからこそ、今の日本の重工業があるというものです。 決して間違いではないと思います。澤田もそうした論調で記事を書いたことがあります。ただ、何か物足りな […]
3分休憩 ちょっとしたスキマ時間、ふとした瞬間にフッと笑える、そんな3分間をお届けします。
日本が経済先進国になった最大の理由は、やはり「技術力があった」ということに尽きるでしょう。 では、その技術力の源泉は何でしょうか? よく言われるのが、「日本刀が技術力を養った」という意見。すなわち、世界の刀剣の中でも抜群の切れ味を持つ日本刀を製造できたからこそ、今の日本の重工業があるというものです。 決して間違いではないと思います。澤田もそうした論調で記事を書いたことがあります。ただ、何か物足りな […]
戦国時代は、当然ですが究極のサバイバルの時代です。いつ誰が裏切るのか、予想ができない状況にありました。 ところが、この時代のことを調べてみると「勝手な寝返り」も許されないということが分かってきます。 それはどういうことか? たとえば、明日にでも討ち滅ぼされそうなA軍の武将がB軍に寝返りました。けれどB軍の総大将がそれを承知でなかった、すなわちその武将がB軍に相談なく寝返った場合、彼は褒められるどこ […]
日本の戦国時代は、外国人が多く来訪した時期でもありました。 なぜかと言えば、16世紀は世界的に見れば「大航海時代」の真っ只中だったからです。ヨーロッパ人は、東洋とつながる海路を有史上初めて発見しました。そこから貨幣経済が急速に発達するのですが、同時に世界の戦争は資金力がモノを言うようになりました。 そうした状況の中で登場したのが織田信長であり、豊臣秀吉であり、徳川家康です。 どのような外国人を優遇 […]
今回は「ワクチンと抗生物質」についての話から入ります。 本題とは全く関係ないじゃないか! と突っ込まれそうですが、まあちょっとだけ我慢してください。 世にはびこる陰謀論の定番に、「製薬会社の世界征服」というものがあります。本当は身体に有害なワクチンと抗生物質を各国にばら撒き、大儲けしているという話です。 そうした昔からある陰謀論に肉付けしたのがゲームの『バイオハザード』なのですが、ともかく「ワクチ […]
こんにちわ、「戦う個人事業主」澤田真一です。 今回は、石田三成の話をします。いや、この人物は結構女性人気があるんですよ。だから下手なこたぁ言えないのですが、戦国研究をする上で彼の論評は欠かせません。何しろ、徳川家康と戦った男なのですから。 ただ、そうであるが故に三成は長らく正当な評価をされてこなかった感じが見受けられます。今までの彼に対する悪評は「冷たい」だの「讒言をした」だのという性格に関するこ […]
徳川家康には戦略がありました。そして、その戦略を諸大名に伝える能力も備わっていました。 要はプレゼンです。この時、豊臣政権下で行われていた五大老による政治運営システムに、一体どのような欠点があるのか。そして石田三成の掲げる政治の在り方ではなぜダメなのか。さらに、家康自身に全国六十余州をまとめ上げるだけの力と運営構想があるのか。そうしたことを、前々から諸大名に伝えていたのだと思います。 一方で、三成 […]
「なぜ家康は関ヶ原の合戦で勝つことができたのか?」 戦国研究としては、これほどスタンダードなネタは他にありません。 合戦の勝敗の要因はたったひとつではなく、いくつものターニングポイントがその結果をもたらします。だからこの記事の中で「石田三成が負けた原因はこれだ!」と言い切ることはできないのですが、それでもひとつだけ断言できることがあります。 それは、あの当時の誰もが「関ヶ原の戦いは前哨戦に過ぎない […]
ここで、1冊の本を紹介させていただきます。 『軍隊を誘致せよ ?陸海軍と都市形成』(松下孝昭著・吉川弘文館)は、近現代史を研究する者ならば絶対に読み落としてはいけない本だと澤田は考えています。この本の内容を一言で言えば、「旧日本軍は地元に巨額の利益を与えていた」ということ。 この言葉に反発する人は多いのですが、日本軍に限らず師団制を採用した各国軍隊は駐屯した先々でインフラ整備を行っています。その土 […]
戦国奇人列伝の第3回目は誰を紹介するか。これは非常に悩みました。 1回目は「武勇に優れたバカ殿」六角義治、2回目は「突出した戦略眼の弱小大名」山名豊国を題材にしました。となると3回目は、やっぱりあの人物しかいないのかなぁ……と澤田は考えました。 山口の大名、大内義隆です。 彼ほど「日本人」を表している人物は、他にそうそういないと私は思います。そして義隆は日本文化にとって大きく貢献している人物で、そ […]