自立して以来、銀行一辺倒ですが、振り返ってみると両親が信用金庫に口座を持っていたような…の県田勢です。
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信用金庫っていくつある?
街中で、チラホラ信用金庫の看板を見かける人もいるはず。現在、全国にある信用金庫の数は265です。
さて、都道府県別で最も多いのは、どこかわかりますか?
「首都の東京かも?」と答えた人は半分正解。東京と北海道には、23の信用金庫があります。次いで愛知(15)、静岡(12)、兵庫(11)の順。
反対に、最も少ないのは、長崎(たちばな)、沖縄(コザ)の1です。
もっとも地理的な要因もありますし、それぞれ資金量も異なるので、単純に数の多寡で比較するのは、あまり意味はないとも言えるでしょう。
また1990年代には400を超えていた信用金庫の数も、生き残りをかけて合併や再編を進めているため、今後も数が減っていくのは間違いありません。
信金と信組、銀行との違い
先日、三菱東京UFJ銀行が国債入札特別資格を返上するのではないかとしてニュースになりました。銀行は公的な面を持ちつつも、基本的には株式を公開(不特定多数を出資者に持つ)する営利法人です。
一方、信用金庫(信金:しんきん)は特定会員の、信用組合(信組:しんくみ、しんそ)は特定組合員の出資による非営利法人です。
出資資格だけでなく、貸出(融資)金や預金にも制限が設けられており、そうした事柄は法律によって定められています。
銀行は銀行法、信用金庫は信用金庫法、信用組合は少々長い名前の中小企業等協同組合法協同組合による金融事業に関する法律(協金法)です。
6月15日は信用金庫の日
信用金庫法が、昭和26年6月15日に公布・施行されたことから、翌27年6月20日に開催された第1回全国信用金庫大会にて、6月15日が信用金庫の日と発表されました。
「○○の日」があると、それに関連して何がしかのイベントが行われるように、信用金庫の日でも各地の信用金庫や関連団体がイベントを行っています。
それでも全体として「地味だなぁ」の印象はぬぐいきれません。先に書いたように、元々営利企業ではありませんし、「信用金庫をもっとアピールするぞ!」との面も薄いようです。
地道なアピール
むしろ地域のイベントに協賛したり、音楽会や寄席などを主催したりと、地元に密着したイベントをコツコツ行っています。
面白いところでは‘おばあちゃんの原宿’と呼ばれる巣鴨にある巣鴨信用金庫。
巣鴨のとげぬき地蔵尊では、毎月4のつく日に縁日があるため多くの人出で賑わいます。この日に本店3Fを「おもてなし処」として開放し、合わせて「おたのしみ演芸会」も開催しているのだとか。
機会があれば行ってみたいものです。