このたびライターに加わりました亜具蓮将(あぐれんしょう)です。よろしくお願い致します。
さて夏の風物詩といえば、夏の全国高校野球選手権甲子園大会ではないでしょうか。今年も全国の予選を勝ち抜いた49校が熱戦を繰り広げています。
最近は熱い試合の陰で、高野連のルールやメディアの報道が物議をかもすことも少なくありません。そこで今回はそんな高校野球の不可解で物議をかもした事象にスポットを当ててみましょう。
物議をかもした事象は以下のとおり
近年賛否両論となったルールや事象は以下のとおりです。
①女性マネージャーのグラウンド立ち入り禁止
今年の甲子園練習で大分高校の女性マネージャーがユニフォーム着用のうえ、ノックの手伝いをしたところ、大会関係者が慌てて静止し、退場を命じられました。
これは高野連が女性のグラウンド立ち入りを「危険である」との理由から禁止しているため。しかしこのルールにネットユーザーから「考えが古すぎる」と怒りが爆発。
女性立ち入り禁止の現場は、現在では相撲くらいのもの。古すぎるといわれても、仕方がないのでは。
②おにぎりを握り続けた女性マネージャー
2014年の大会で、春日部共栄高校の女性マネージャーが自身の進学に有利な選抜クラスを捨て、普通クラスに転入しおにぎりを2万個握ったことが「美談」として新聞に掲載。
しかし「なぜ女性だからという理由でおにぎりを握らされるのか」、「性差別では」という声があがり議論に。本人が望んでマネージャー業に従事したのなら問題はないような気もしますが、批判的な主張も理解できます。
また、「容姿が良い」というだけで一般女子高生を新聞に大々的に掲載し、美談を演出しようとしたマスコミにも批判の声があがりました。
③秀岳館吹奏楽部がコンテスト出場を断念し応援
今年甲子園に出場した熊本県秀岳館高校の吹奏楽部が、野球部の応援のために自らの目標であるコンテストへの出場を応援のため辞退していたことが判明。
甲子園大会とコンテストの日程が被っていたそうで、職員会議の結果野球応援が優先されたそう。こちらも野球部のために夢を捨て応援に徹する「美談」として報じられました。
吹奏楽部部員のなかには泣きながらコンテストへの参加を訴える者もいたそうで、「なぜ野球のために部の本来の目的を断念させられるのか」と猛批判されています。
甲子園=美談に限界?
これまで高校野球は健全で爽やかものという体で報道されてきましたが、現在はネットの普及で裏話や犯罪まがいの行為なども漏れ伝わってくる時代。いくらメディアが印象を操作しても、通用しません。球児の私生活やドラマを美談として語ることに、限界がきているように思えます。
甲子園という日本独自の文化を後世に残す意味でも、時代に即していない部分は変え、より良いものにしていく必要があるのではないでしょうか。