30代・独身・彼女無しの休日ですが。【六本木編】

30代・独身・彼女無しの休日ですが。【六本木編】

皆様初めまして!
今回より外部ライターとして寄稿させていただくことになった「うし」と申します!

時間があると、ちょくちょく面白そうな展示会など見に行ったりして、ヒマな一日を過ごしております。面白い情報を見つけたら、楽しく紹介していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします!

今回、私が行かせていただいたのは、あの六本木にそびえたつ六本木ヒルズ、モリタワー53階にある「森美術館」です!

そして今回見に行くのは、今話題となっている「村上隆の五百羅漢図展」です。独特の世界観をもつ村上隆によるのべ100Mにもおよぶ超巨大な壁画が見れる、とにかくすごい個展があるというので今回行ってみました。

1森タワー

高ーい!こんな高層ビルある美術館というのは、なかなかないと思います。受付にて入場料を払い、エレベーターに乗っていざ53階へ。

2入口

森美術館でも今回目玉の一つである「村上隆の五百羅漢図展」。大々的に宣伝していますね。村上隆は海外でも有名でしてお客さんの中には海外の方も多数来ておりおました。

なお、通常の美術館は撮影禁止なのですが、なんと今回の展示展はスマホなどであれば撮影OKという珍しい展示です!
(スマホに限り、動画撮影も可というこのびっくり具合)

ということでスマホ片手に最初に遭遇したのがこちら。3ロボット

人の顔から顔がーーーー!!!
いきなり面喰いましたが、これなんと製作者の村上隆さんをリアルにして作ったロボットだそうで、なんとこれ動きます。しかもお経を読み上げるというのでさらにびっくりしました。
正直ぎょっとしました(汗)

出会い頭からすごいものを見たような気がします。

そして中に進んでいくと今度は金色の巨大なオブジェに遭遇しました。

4オブジェ

作品名は「宇宙の産声」と言うそうで、オブジェが何個も連なって出来ており、生きているようなこの作品。なにやら壮大ですね。

他にも色彩あふれながら日本古来の絵と現代のアニメーションを組み合わせた、とてもユニークな作品の面々が並んでいます。

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そして、そんなユニークな作品を見つつ進んでいくと、あらわれたのは
25M×4枚、全長約100Mにもなる今回の目玉「村上隆版 五百羅漢」です!!

10白虎

11青龍

12玄武

13朱雀

入った瞬間のその作品の大きさに正直圧倒されました。これほどダイナミックでいて、繊細かつ濃厚に描かれた巨大な壁画は観る人を魅了しますね。

「五百羅漢図」というのは釈迦の教えを広めた500人の弟子である聖人たちで、煩悩をなくし、人々を救ったとされた人たちのことを指し、また500種の人の苦しみを癒してくれるという意味合いもあるそうです。

14僧侶1

15僧侶2

おどろおどろしいながらも苦しみを癒そうとされる僧侶。これらが何体も並んでいる姿は圧巻です!

震災を通し、死生観というのが現実として考えられるようになり、「青竜」「白虎」「玄武」「朱雀」といった四神を通し、死や宗教、芸術といったテーマを表しています。

しかし、村上隆氏自身はこの作品に「祈り」などいった意味合いは込めていなそうで、これらの作品をどうとらえるかを閲覧者にゆだねているようにも感じられました。

作品には幻想的な雰囲気も漂っており、作品を閲覧している方々は、みな言葉をなくしたように作品をじっと見つめていました。
500人の僧侶の中にもさまざまな霊獣がところ狭しと、そして雄大に描かれています。

16白虎単体
岩の上から僧侶をみつめる白虎

17青竜単体
巨大な目をギラリとさせ、鋭い爪をもつ青竜。

18玄武 単体
玄武は一見山に見えますが、これが玄武です!玄武だけは婉曲的な表現になっています。

19朱雀単体
宇宙空間の中で荘厳に輝く朱雀。

20赤鬼

21青鬼

実はこの2体は玄武の両隣におり、まるで玄武を守護しているようにも見えますね。

22シン

もののけ姫でおなじみの霊獣、シンも映っています!

今回のこの目玉、「五百羅漢図」は東日本大震災に際し、即座に支援の手を差し伸べてくれたカタールに対する感謝の意味を込めて作成されたそうです。

また、この作品は全国の美大生約200人が24時間シフト体制の元、村上隆氏が指示し、わずか1年未満で制作した工房システムというものによってできあがった作品でもあります。

個人的な感想ですが、シフト制っていうのが美術作品っぽくなくて驚きましたが、制作の現場では相当な激が飛んでいたそうで、その様子も展示にて伺えました。

23工房システム (1)
美術の世界にも夜勤シフトが・・・(笑)

24工房システム (2)
24時間シフトが細かく刻んであります。

25工房システム (3)
指示書からも激しい激がとんでますね(汗)

21880工房システム (4)
痛烈なお叱りの言葉・・・きびしー!

27工房システム (5)
この空にドラマをぶち込め!荒々しくも芸術家らしい指示ですね。

写真でいろいろ紹介させて頂きましたが、この展示会の魅力の一つは、とにかく写真では伝えきれない、圧倒的なスケールでもあります。

そして先にも言いましたが、カメラ撮影OKということもあり、撮影スポット的な意味合いでも人気が高まってきています。

独特でいて、かつ壮大な展示会も3月6日(日)までと残りわずかとなってまいりました。ご興味のある方は是非、森美術館に足を伸ばしてみてはいかかでしょうか?

一度行ってみた方も新たな発見があるかもしれません(私も2回ほど行きました。)初めての方はそのド迫力をぜひ体感しに行きましょう!

村上隆の五百羅漢図展
一般1,600円、学生(高校・大学生)1,100円、子供(4歳~中学生)600円
※表示料金は消費税込。

森美術館
東京都港区六本木6-10-1
六本木ヒルズ森タワー 53F
tel:03-5777-8600 (ハローダイヤル)

と、いうわけで特に女の子と触れ合うわけでもなく一日が過ぎていきましたが、何か?

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