こんにちは、如月です。今回大阪で面白いイベントがあったので、紹介します!
大阪の北、グランフロント大阪では、いま3周年を記念して「今を描く浮世絵展」が開催されています。浮世絵というと、中学の美術で学んだ昔のものという印象が強いかも知れませんが、今回の展示は現代的な浮世絵で実に興味深いものでした。
様々なコラボを通じて、新しい浮世絵を見せてくれました。それでは、いったいどんな不思議で面白いコラボが仕上がったのか見ていきましょう。
浮世絵って何?
浮世絵は、江戸時代に成立した絵画のジャンルを指します。現代に言い換えれば多色刷りの木版画にあたるものだそうですが、「浮世」というところからも、その時の風俗を主に描いた風俗画としての性質がありました。なので、人々の日常生活や風物などが多く描かれています。
版画という方法のため、絵を量産できるようになり、安価で求めやすくなり、一気に大衆文化に広まったそうです。いまでいうプロマイドのようなものなんでしょうね。当時の人たちはこれらの絵を常に手に取って眺めて楽しんだようです。楽しみの数も限られていたので、このような絵を見て、想像を膨らませて楽しんだのでしょうね。
今は、浮世絵は当時の生活を知る一つの道しるべであると同時に、すでにいまではない建造物などを知る手がかりでもあるようです。 浮世絵VS現代のコラボ そんな江戸時代の浮世絵ですが、グランフロント大阪では、まさに現代とコラボ中です。
グランフロント大阪は浮世絵一色
こちらグランフロント大阪地下1階の柱のパネルです。これは浮世絵なんですが、なんだかおかしいと思いませんか?なんと、バッグを持っています。
当時はバッグなんてないはずですものね。このバッグ、クラッチバッグです。留め具はボタンでしょうか、マグネットでしょうか?どちらにせよ、当時はなかったものです。
そして、こちらがこのパネルの元のなった絵です。
続いてこちらもグランフロント大阪地下1階の柱のパネルです。こちらは浮世絵として何がおかしいでしょうか?実はコーヒーです。江戸時代には多分コーヒーはなかったでしょうね。コーヒーは現代を象徴するものなんですね。
そして、こちらが元のなった絵です。
次に、こちらも同じくグランフロント大阪地下1階の柱のパネルです。こちらは浮世絵として何がおかしいのでしょうか?実はサングラスです。サングラスも江戸時代にはなかったものですね。
こちらが元になった絵です。
こちらの絵は、グランフロント大阪の南館と北館の間の扉に大きく貼り出されています。
最後にこれは壁に貼りだした絵を見つけることができなかったのですが、こちらも浮世絵です。もちろん、江戸時代にパスタはないので、おかしいです。上手にクルクルと巻いてますが、この当時はパスタなんてなかったですものね。
浮世絵はグランフロントのあちらこちらに貼りだしています。こちらはグランフロント大阪のシンボル4つの建物です。手前から南館、北館、インターコンチネンタルホテル、オーナーズマンションです。この絵の上には模型が影を作ります。
これが元になった絵ですね。
グランフロント大阪はショップ&レストランの施設です。3周年を記念して、過去からやってきた江戸時代の人が、大阪のグランフロント大阪の建物で、見たこともないバッグやサングラスを買って、お腹が空いてパスタを食べ、お買い物に疲れて、カフェで初めてのコーヒーを体験したかのような錯覚をしてしまいました。
そして、グランフロント大阪の施設には、バッグもサングラスもカフェもパスタ屋さんも全部あるんです!グランフロント大阪は、大阪の中でも新しく、大阪のランドマークとなるような施設です。3周年を迎えて、今後もまだまだ、ここでの未知なる体験が待っているような、そんな希望に満ちた楽しい気持ちになりました。