今回はあまり世間で知られていないゴールデンウィークに関する豆知識をまとめてみました。なにか得するわけでもない無駄知識ですが、興味があれば読んでみてください。
目次
ゴールデンウィークはもともと映画業界用語
ゴールデンウィークという言葉は、もともと映画業界で使用され始めたある種の宣伝用語でした。
1951年、映画会社である大映が松竹と競作して上映した「自由学校」という映画が大ヒットしました。京マチ子、小暮実千代など日本映画史に名を刻む名優も出演した名作映画です。この映画のヒットは大映の最高売上記録を更新し、正月、お盆以上の興行成績を残しました。
これを受けた当時の大映常務である取締役社長である松山英夫が、この連休の時期に動員を生み出すことを目的に作った宣伝用語が「ゴールデンウィーク」だったのです。
NHKは「ゴールデンウィーク」という言葉を使わない
ゴールデンウィークが近づいてきたら、ぜひNHKを見てみてください。天気予報など何でも良いです。決して「ゴールデンウィーク」という単語は使用せず、「大型連休」という表現を用います。
これにはゴールデンウィークという言葉が映画業界という特定の業界から生まれた宣伝用語であるため、ゴールデンウィークに休めない人を配慮している、正確な日本語ではない、などの正当なる理由があります。さすがは日本の公共放送ですね。
完全な和製英語だけどハワイなどでは通用する
ゴールデンウィークは日本の映画業界が近代に生み出した完全なる和製英語です。しかしハワイなど日本人観光客の多い海外の観光地での認知度は非常に高く、普通に通用します。理由はもちろん、日本のゴールデンウィークがあちらのかきいれ時になるからです。
以上、ゴールデンウィークにまつわる豆知識でした。こういった豆知識は自慢気に披露したくなるものですが、余程自然な流れで披露する機会に恵まれない限りは痛いだけです。恥ずかしいからやめましょう。