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全国の街路樹ランキング
街路樹で1番多い木は銀杏(イチョウ)の木!
国土技術政策総合研究所の調べによると、52万本以上あるそうです!
「ぎんなん」て読んじゃいました?銀杏(イチョウ)の木になる実が銀杏(ぎんなん)ですが、同じ字を書くのでややこしいですね。
銀杏の雌雄
知ってました?銀杏の木には雄(オス)と雌(メス)があって、実がなるのはメスの木なんです!
葉っぱの形もオスとメスで違います!
ちなみにこれはオスの葉です。
よく見るとわかるのですが、真ん中に切れ込みが入っていて逆さにするとズボンのような形をしてるのがオスで、切れ込みが無い扇型、逆さにするとスカートのような形をしてるのがメスの葉です。
左が雄(オス)で右が雌(メス)です。
銀杏の木は燃えにくい!
樹木と言えば焚火や森林火災などから想像できるように燃えやすいことが想像できますが、実は銀杏(いちょう)の木は水分を多く含んでいて、他の木と比べて燃え難いという特徴があります。
木は燃えやすい‥と思っていたけど、意外にも銀杏の木は燃えにくいんです。
また大火の多かった江戸時代、江戸中の家々を燃やし尽くしても銀杏の木だけが燃えずに残っていたという記録もあります。
その為、万一火災が起きた場合でも、銀杏並木が延焼を防ぐ防火林の役割をしてくれる場合があるので、街路樹として一番多く採用されているのでした。
街路樹で2番目に多い木は桜(サクラ)の木!
国土技術政策総合研究所の調べによると、全国の街路樹として桜類の本数は52万本以上あるそうです。
銀杏とほぼ同数ですが、銀杏の木521,075本に対して桜の木は521,053本で、わずか22本の差で2位ということです。うーん‥誤差のような気がしないでもないですが、きっとちゃんと数えたのでしょうね。。
桜は、お花見にも代表される国民的な樹木とも言えます。
実は、桜の木が一番だと思っていたのですが、防火という目的とその特徴から、わずかな差で銀杏の木に負けてしまったようです。
桜の木は傷つけてはいけない
「桜折る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」「桜折る馬鹿、柿折らぬ馬鹿」という言葉をご存知ですか?
もちろん、どんな木も折らない方が良いのですが、柿の実を採る時は少し枝を付けておいた方が実が長持ちするとか、家に梅を飾る時は枝ごと売られていたりします。でも桜の花、桜の枝って売ってないですよね?
家で桜の花見をするなら、家に桜の木を植えなければなりません。
それは桜の木は非常にデリケートで傷みやすいので、ちょっとした傷が原因で枯れてしまうことがあるからです。
桜の木に傷を付けても大怪我なのに、枝を折ってしまうとそれはもう重篤な状態になってしまうのです。
どんな樹木でも大切に扱わなければいけませんが、特に桜の木は慎重に扱ってください。
街路樹で3番目に多い木はケヤキでした!
国土技術政策総合研究所の調べによると、全国の街路樹には447,880のケヤキがあるそうです。
ケヤキの木が多く植えられるには理由がある
- 樹木や葉の形が美しく景観が良くなる。
- 沢山の葉が生い茂るので雨避けや日陰を作ってくれる。
- 害虫に強く丈夫で厳しい環境でも育ちやすい。
- 資材としても利用価値が高い。
こうした理由から江戸時代、徳川幕府がケヤキの栽培を推奨したそうで、ケヤキは関東地方に多く植えられています。
それぞれの街路樹には意味があった
一番多い街路樹として最初に頭に浮かんだのは桜ですが、実はケヤキの方がもしかしたら多いかも知れない‥と思ったのも事実です。
それは徳川幕府が推奨したため、関東地方ではケヤキが多いからなのかも知れません。
でも実際に3番目に多い街路樹を調べてみたら以外にもそれはケヤキでした。
そして銀杏、桜、ケヤキと、それぞれの街路樹が選ばれるにはそれなりの理由があったんですね。
皆さんのお近くの街路樹はなんですか?