Vineの面白い動画を編集テクニック

Vineの面白い動画を編集テクニック

目次

Vineとは?

最大6秒間の短い動画に特化したSNSです。誰でも無料でユーザー登録して、自分で撮影・編集した動画を投稿したり、他のユーザーの動画を閲覧できます。

iPhone/Androidのスマートフォン向けにアプリが用意されています。ブラウザで使えるWeb版もあるので、パソコン(PC)でも利用できます。

iOSアプリダウンロード

Androidアプリダウンロード

Vine Web版

6秒とは短いようですが、いざ自分で動画編集にチャレンジしてみると、意外にいろいろなことが表現できるとわかります。6秒しかないという縛りが、かえって新しい表現を生んでいるとも言えます。動画が連続再生(ループ)されるのもミソです。

世界中のクリエイターが、おもしろ動画を投稿。VineはTwitterと同じように、ユーザー同士でフォローしたり、気に入った動画を「いいね」できる仕組みを用意しています。人気のユーザーにはたくさんのフォロワーがついて、何度も動画がループ再生されています。

Vineを観ていると、「自分もおもしろい作品を作りたい」と思ってしまいます。Vineの名作動画をじっと見て、おもしろ動画の作り方、編集の仕方を研究してみようと思います。

?1.立体コマ撮りアニメーション

作者:morinaga_vine

Vineを始めると、まずやってみたくなるのがコマ撮りです。Vineアプリには、カットを細かく割って、コマ撮りがしやすくなる機能が用意されています。

カメラを起動すると、画面をタッチしている間だけ録画して、指を離すと録画を停止します。細切れの動画を上手につなぎ合わせると、上のようなコマ撮り動画ができるわけです。

また、直前に撮影した動画を薄く表示する「ゴースト」の機能もあります。上記のようなコマ撮りなら、ゴーストの表示から被写体を少しだけずらすことで、まるでお菓子が動いているようなアニメーションを作成できます。

2.パラパラ漫画

作者:Brooke Hearon

同じくVineと相性がよいのがパラパラ漫画です。1分のパラパラ漫画を作るのは大変ですが、6秒ならがんばれば作れるかも!?

めくるのではなく、こんな風に1枚に書き足していくパターンもあります。

作者:Mas Waditya

枚数が極端に多くない限り、カメラを固定し、短いカットを積み重ねれば、Vineのアプリで十分録画できますね。

静止画を組み合わせ、PCの専用ソフトなどで一度画像を作り、Vineにアップロードする手もあります。

3.超高速切り替え

さて、簡単に細かくカット割りできるこの機能、いろいろなアイデア動画に生かされています。まずは超高速切り替え。

作者:Burberry

ファッショナブルな動画です。洋服などにも相性がよさそうです。

4.365度ぐるり

建物をぐるりと一周回って、その全景を収めています。

作者:Ian Padgham

編集の方法はシンプルです。被写体の建物に向かってカメラを固定し、撮影者が移動して少しずつ角度を変えて短いカットを撮影します。コツコツ撮って一周すれば、あらゆる角度から見た建物を6秒で表現できるわけです。

5.時間を早回し&さかのぼる

こんな風に、時間で遊ぶこともできます。これには、ちょっとしたトリックがあります。

作者:yelldesign

焼き上がったパンは、切れた状態から始まって、最後に一枚のトーストになります。これ、普通に考えれば時間の流れが逆ですね。

まずはトーストをそのまま撮って、少しずつ切って写真を撮影します。撮影したのと逆の順番で写真をつなぎ合わせれば、上のように時間をさかのぼった動画のできあがりです。

6.二次元←→三次元

二次元と三次元をいったり来たりする不思議な動画。

作者:Pinot

こぼれてくる水はデッサンです。パラパラ漫画で、コップの画に水がみたされていきます。手をかざした次の瞬間、白紙のノートに変わりました。合わせて、本物のコップが手の下に仕込まれています。

7.マジック

カットをうまく使って、こんなトリックも。作者のZach Kingさんは、Vineで大変有名なクリエイターです。ハイレベルな作品が多いのですが、これはギリギリ真似できるかも!?。

作者:Zach King

雑誌から時計の切り抜きを出すとき、切り抜きが本物の時計に変わるときに、カットを変えているのでしょう。動画のつなぎ目がまったくわからないのが、すごいところです。

8.空間移動

シンプルだけれどおもしろい! いろいろ応用できそうです。

作者:DannyBGo!

ノートを開いた瞬間に、海で撮った別の動画を挟んでいるだけ。これぞVineというアイデアです。

9.キャンパスから飛び出す画

クルマの画が紙から飛び出してきます! 後半は画像を加工していると思われ、ちょっと難易度が高め。

作者:Ford

とはいえ、PCで画像の合成ができれば十分つくることができそうです。

10.遠近法

さて、ここまで複数のカットを使った、おもしろ動画の撮影方法を研究してきました。ここからは、ちょっと違った角度のアイデアをご紹介します。

まずは遠近法を使ったフォードのプロモーション動画。

作者:Ford?

道路を走るクルマの動きに沿って、手前にある指を動かしています。2カットでできていますが、ワンカットでもできる動画です。それにしても、これ何度も練習したでしょうねぇ……。

11.不思議なループ

Vineのループ機能をうまく使ったアイデアです。これは説明はいらないでしょう!

作者:Charlie Love

コマ撮りで撮っていますが、ワンカットにしても行けそうですね。

12.死角から突然……

砂場に置かれたカバンからあんなモノが!!

作者:Jordan Burt

男性の身体は砂に埋まっているのでしょう。予想外の展開にドキっとしてしまいます。

13.画面を揺らす

「Reika Oozeki」(おおぜき れいか)さんは、女子中高生に絶大な人気を誇るVineクリエイターです。フォロワー数はなんと65万人以上!!

作者:Reika Oozeki

おおぜきさんならではの画面を揺らす撮影術!! 迫力と躍動感が加わりますね。女子はみんな真似してる(?)

Vine動画編集の基本

●まずは動画を撮影。Vineアプリ カメラ画面の使い方

赤枠のボタンを押してカメラを起動すると、こんなボタンが表示されます。それぞれの意味は次の通りです。

 

 

①カメラロールから動画を選択
②カットを削除
③オプションを表示
④カメラの切り替え(イン/アウト)
⑤動画を下書きとして保存
⑥グリッド表示
⑦タッチした箇所にフォーカス
⑧ゴースト機能。直前に撮ったカットを薄く表示する
⑨ライトのON/OFF

Vineでは、画面をタッチしている間だけ録画します。指を離すと録画をストップ。もう一度タッチすれば、別のカットを録画します。

失敗したカットは②のボタンを2回押して削除し、撮り直しができます。

⑤のボタンで途中まで撮った動画を下書き保存できます。下書きは後から呼び出して、引き続き撮影・編集が可能です。

⑦のフォーカスボタンはピントを合わせるだけでなく、明るさ(露出)の調整にも役立ちます。Vineのカメラは、ピントが合った位置で、露出が最適になるよう調整します。黒い服などにピントと露出が合わせられると、画面が明るくなりすぎ、顔が白飛びしてしまうことも。

明るさの調節には⑨のライトを使ってもよいでしょう。

コマ撮りに便利なゴースト機能(⑧のボタン)。ちょっとずつズラして撮ると……

こんな動画ができあがります。

 

①のボタンを押すと、カメラロールに保存してある動画をアップロードできます。長い動画のうち、6秒間を切り取って共有できます。

Vineに一度上がった動画を削除するには、ホーム画面で「…」ボタンから「この投稿を削除」を選択。

BGM(音楽)を追加する

ネットを見ていると、意外に多いのが「動画にBGM(音楽)を付けたい」というニーズ。Vineには「スナップビート」という秀逸な機能が用意されています。

Vine側が用意している楽曲、またはスマホのライブラリの中から楽曲を選択します。すると、ループ動画に使いそうな部分を勝手に選んで、動画に追加してくれるのです!

これなら、手軽にBGM付きのかっこいい動画ができますね。

PCでVineを使う

VineのWeb版ではブラウザでVineを利用できます。ただ、そのままでは動画のアップロードはできません。Google Chromeの拡張機能「Vine Client」をインストールすると、PCからでもVineに動画をアップロードできます。

https://www.vineclient.com/にアクセスし、「Install the extension」を押して拡張機能を追加します。?

 

Vine Clientのページに移動しました。VineのID、パスワードを入力してログイン。

 

パソコンから動画ファイルを選択して、アップロードできます。ファイルサイズは5MBまで、対応するファイル形式は3GP/3GP2/ AVI/ FLV/M1V/M2V/M4V/MKV/MOV/MP4/MPEG/OGG/WMV。

パソコンでは、さまざまな動画編集ソフトがあります。高機能な有料ソフトもたくさんありますが、Windows標準ソフトの「Windows Media Player」も十分活用できます。

Vine編集アプリもあるぞ!

「Vineの編集用に」と薦められているアプリは数あるが、iPhoneユーザー向けに紹介したいのは以下の2本。

トイビデオ -無音動画撮影/タイムラプス/ミニチュア/コマ撮り/Vine編集

画像や連続写真から正方形の動画を作るSquarely

トイビデオは、とっても多機能な動画撮影&編集アプリです。

第一の特徴は豊富なフィルタと色調整。一眼レフカメラのように、ちょっとぼかすこともできます。

 

ミニチュア風のフィルタです。

 

再生時間を選ぶこともできます。Vine用ですから6秒に設定。倍速設定もOKですし、Vine同様のゴースト機能も利用できます。

 

あらかじめ用意されたBGMも付けられますし、iPhoneに保存された動画の取り込んでエフェクトもかけられます。Vineでユニークな動画を撮ってみようと思うなら、360円分の価値は十分にあります。

 

画像や連続写真から正方形の動画を作るSquarelyは、静止画の写真をパラパラ漫画で動画に編集できます。Vineでは、コマ撮りするにも短く動画を撮影しなければいけません。手軽なのですが、あらかじめ連続写真を撮って、カメラロールから選んでつなぎ合わせるような編集ができないのです。

 

その点、Squarelyはカメラロールから写真を選べば、再生スピードを選んで簡単に動画ができます。

 

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