徳川家康

【大検証・関ヶ原】こうすれば西軍は勝てた!(後編)

徳川家康には戦略がありました。そして、その戦略を諸大名に伝える能力も備わっていました。 要はプレゼンです。この時、豊臣政権下で行われていた五大老による政治運営システムに、一体どのような欠点があるのか。そして石田三成の掲げる政治の在り方ではなぜダメなのか。さらに、家康自身に全国六十余州をまとめ上げるだけの力と運営構想があるのか。そうしたことを、前々から諸大名に伝えていたのだと思います。 一方で、三成 […]

【駿府城天守台発掘計画】天守閣と都市活性化(後編)

ここで、1冊の本を紹介させていただきます。 『軍隊を誘致せよ ?陸海軍と都市形成』(松下孝昭著・吉川弘文館)は、近現代史を研究する者ならば絶対に読み落としてはいけない本だと澤田は考えています。この本の内容を一言で言えば、「旧日本軍は地元に巨額の利益を与えていた」ということ。 この言葉に反発する人は多いのですが、日本軍に限らず師団制を採用した各国軍隊は駐屯した先々でインフラ整備を行っています。その土 […]

【駿府城天守台発掘計画】なぜ文化財は破壊されたのか(前編)

どうも、「戦う青色申告者」こと澤田真一です。 我が地元静岡市で、一大プロジェクトが始まりました。 それは駿府城天守閣跡の発掘作業。これがですね、全国の日本史関係者が大注目するほどのお仕事なんですよ。何しろ駿府城天守台って、江戸城のそれよりもデカイっつーハナシですから。 で、この発掘作業は最終的に天守閣再建につなげるそうです。澤田にとっては夢のようなことで、一刻も早く作業を進めていただければと考えて […]

【秀吉の掌で】人脂のべとつく平和(後編)

前編・中編に続き、最終話! 豊臣秀吉が徳川家康を配下に置いたことで、その他の大名は次第に秀吉に従うことを余儀なくされます。 それはまさに「利益確定」で、特にこれから伸び盛りの大名にとっては屈辱以外の何物でもありません。ですが一方で、秀吉に降ることで大きな利益を手にする者も現れました。 その一人が、肥前の大名龍造寺家に使える鍋島信生という男でした。 鍋島の下克上 豊臣秀吉が全国の諸大名を自らの配下に […]

【秀吉の掌で】泣く者、怒る者、笑う者(中編)

天下統一を目論む豊臣秀吉は、戦術では決して勝てない徳川家康を策略により屈服させます。(前編をまだの方はこちらから) この時期から、時代の流れは一気に秀吉の有利な方向へ傾きます。もし秀吉が手品のような策略の手腕を発揮していなければ、史実よりももっと早く徳川の世が来たかもしれません。ですがこの時の神は、秀吉に全面協力しました。 そして今まで功績を上げてきた勇猛果敢な荒武者は影が薄くなり、代わりに冷静な […]

【国際人・徳川家康】忘れ去られた功績(後編)

【国際人・徳川家康】の後編へ!前編・中編を見てないかたらこちら。 前編:【国際人・徳川家康】駿府城から世界へ 中編:【国際人・徳川家康】大御所の千里眼 交易の門戸を全世界に向け、その後の日本の文化発展を促した徳川家康。ですがその功績は、家康の死後数十年で忘れ去られてしまいます。 日本にとっての「近世への道」を舗装し、鎖国どころか日本の国際化を促そうとしたのは間違いなく家康の功績です。それだけ大きな […]

【国際人・徳川家康】大御所の千里眼(中編)

【国際人・徳川家康】の中編。前編を見ていない方はぜひこちらから。 徳川家康とウィリアム・アダムス(三浦按針)との出会いは、日本史にとって大きなインパクトでした。 これは中世から近世へ移行するためには欠かせないプロセスであったと同時に、江戸幕府の創設者が決して外交に不寛容ではなかったという最大の証明です。 これをきっかけに、日本は室町時代以前の「山賊集団国家」から脱却していきます。 家康の「賭け」 […]

【国際人・徳川家康】駿府城から世界へ(前編) 

初めまして。私はフリーライターの澤田真一(さわだ まさかず)と言います。 私の身分は、言わば「何でも物書き」です。本当はASEAN諸国のビジネス情報が専門分野ですが、実際はスポーツや雑学、グルメ情報などもいろんなメディアで手がけています。 というわけで今回は「国際人としての徳川家康」というテーマの記事を、全3編に渡り皆様にお伝えします。 徳川家康への「マイナス評価」 「江戸時代、日本は鎖国をしてい […]