俺は誰もが認める喫煙家。毎日、2箱のタバコを消化して生きてると言っても過言ではない。500円しか手持ちになければランチを食うよりタバコを買う。そんな俺はもちろん飲んでいる席では煙たがられ、席は端に追いやられ誰一人として周りにいてくれる人なんていなかった。
目次
俺とアイコとの出会い
そんな俺がアイコに出会ったのはちょうど半年前。それは友人との飲みの席で紹介された時だった。
友:『最近、体が絶好調で何をやっても楽しいんだよね~』
俺:『いったい何があったんだい?いつも疲れた顔してるお前が』
友:『コイツに会ってからさ、俺の人生が変わったのは。これでいつもモテモテさ!』
そういって紹介されてのがコチラ
※出会ったコイツ(アイコス)について
(フィリップモリスが2500億円掛けて開発したヒートスティック型タバコ。タバコに比べて有害物質が約90%程度除去される優れもので、煙に見えるのは実は水蒸気です。それでいてタバコ感があり、個人差はありますが3ミリくらいを吸っている方ならほとんど違和感が無いという大人気商品で現在は入手困難です!)
スラッと細く伸びた体、キュートな口、そして何より体への優しさ。まさに理想の女性(ひと)だった。
俺はすぐにずっとそばにいて支えてくれたタバ子との生活を辞めアイコと暮らし始めた。
?俺とアイコを世の中は認めてくれない
そんな俺はアイコと会ってから毎日、どこへ行くにも一緒だった。だがそんな幸せの日々は長く続くことはなかった。
アイコはどこでも認めてもらえるわけではなかった。
※というわけでタバコはダメなところでアイコスを吸っみてどこまで行ったらダメか検証してみた。俺の顔だと注意してもらえない可能性があるので女性で試してみた。(周りに迷惑になるので実際に吸ってはいない)
1.ラーメン屋
『ごめんなさ~い15時までは禁煙なんです~』
喫煙タイム五分前でもしっかり注意されてしまいました。
2.喫茶店
店員さんが忙しくて全然見てもらえず構ってももらえず、むしろ心苦しくなってしまい喫茶店は断念。
3.ファミレス
『ごめんなさ~い、こちら禁煙席なんですよ~』
こいつといればどこでも幸せ。そんな夢見たいな生活は泡のように消えてなくなった。俺はアイコとの生活に疲れてしまった時にハマってはいけない快楽の生活に進んでいくのであった。
新たな出会いがすべてを変えた
アイコで素晴らしい人生を歩んでいた俺にはこれ以上の幸せは訪れることなんてないとおもっていた。休日、いつもの通りデートを楽しんでいた俺。上野のアメ横を買い物をしていた時に一つの看板が街角でふと俺に笑いかけた。甘く優しい言葉と共に。
ダメだ。ダメだ。俺にはアイコがいるじゃないかと思っていながら、心ではどこかで待っていた『刺激』というやつを求めていたのだろう。そのキャッチコピーに立ち止まる人をまるで見透かしたように上から(実際は下から)笑う看板に心を引き連れこまれたのだった。
裏路地にあるその店の店主は始めはこちらも見ず挨拶しかしなかったが俺の顔をみるなり、急に笑顔になりいろんな電子タバコを紹介してくれた。俺がモンモンとしているのがどこかにみえたのだろう。
いろいろ紹介してもらったなかで棚の下の方に静かに謙虚に佇む小さな小さな彼女を俺は見つけてしまった名前はエミリー。きゃしゃな体、まとまったフォルム、二つの味を持つ彼女に俺は一瞬で夢中になった。
※出会ってしまったエミリ(EMILI)について。
2本入りの電子タバコで大きさはほぼタバコと同等ですが、煙の量が多くとにかくオシャレ!減煙効果はもちろん選べる楽しさも評価が高い。2本セットなので交互に楽しめるのもポイントです。フレーバーにはメンソールやマイセンの他、フルーツやミント、ドリンクなどから選べます!
アイコとエミリーとの二重生活が始まった
しっかりとアイコに別れが告げられないままエミリーとの生活も始まった。いわゆる二重生活の始まりだ。
※左:茶色 エミリー 右:白色 アイコス
気づいたらアイコと唇を重ね、エミリーと唇を重ね。一日の仕事をしている時間より彼女らを吸っている時間のほうが多いのではないかと思うくらい愛に溢れる生活をしていた。唐の時代の玄宗皇帝が楊貴妃を寵愛しすぎて国が崩壊したように。
アイコスにのめり込む日もあれば
エミリーばかりをかまう日もある。
アイコとエミリー。二人のおかげでカラダはかなり調子がよい。こんなにカラダが軽いのは中学校いらいだろうか。やはり人間は健康が一番なんだ。それにかなう者はない。そう誰もがわかっていることをどうして人は壊したくなるのだろうか。
僕はいけないとわかっていながら結局またタバ子との関係を戻してしまった。アイコとエミリーのいないその小さな部屋で。