地域を繋げる町づくり民間図書館を運営する情報ステーションにインタビュー

地域を繋げる町づくり民間図書館を運営する情報ステーションにインタビュー

こんにちは、編集部の菊田です。
突然ですが、皆さん読書は好きですか? 読書の好きな方なら一度は図書館へ行って本を借りたり、施設を利用したことがあるのではないでしょうか。WEBで図書館と調べて見ると、公立図書館や私立図書館などが一般的にあるようですが、最近では、民間図書館って呼ばれるものがあるようです。
実はその民間図書館は、船橋で運営している会社があります。 そんな興味で今回は、NPO法人情報ステーション事務局長の成瀬麦彦さんにインタビューさせて頂きました。

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目次

Q情報ステーションさんが運営している民間図書館とは、どんなものなのでしょうか?

私たちが運営している民間図書館とは、一般的な公立図書館とは少し違います。 公立図書館は、社会教育施設であったり、図書に関しても並んでいる本も流行りのものだけでなく、後世に残すような希少な本であったりと沢山の国の公費を使い運営しています。 ですが私たちの活動している図書館は、民設 民営している公共の図書館なのです。 民設なので、どんな所でも地域の方達が喜んでもらえる場所で図書館を設置したいというお話しがあれば運営費を頂きまして開設しております。

また、蔵書は購入した物ではなく、皆さんからの寄贈品です。 そして運営については、7才ぐらいの子供から82才の年配の方まで、沢山のボランティアの方達の協力があって成り立っております。 本を借りる方は誰でも2週間まで、一人2冊まで借りることができ、情報ステーションが管理している図書館ならどこへ本を返却しても良い仕組みになっています。違いとしては、寄贈品やボランティアで運営しているので費用があまり掛かっていないというのもそうなのですが、一番の違いは、第一の目的として図書館を通しての町づくりするためです。

Q図書館で町づくり??そもそもどんな思いから図書館を始まったのですか?

私が入社する前のお話しですが、もともと情報ステーションという会社は、船橋の町をよくしたくてネットで地域の情報を流していたり、フリマやイベントを行っている会社でした。イベントやフリマでは、短期的には地域に皆さんに喜んでもらえるが、もっと継続的に地域の方が喜んでもらって、コミュニケーションがとれる方法はないかと、弊社の代表の岡が考えていたようです。

そこでたどり着いたのが図書館でした。

図書館は、幼児から学生そしておじいちゃん、おばぁちゃんまで老若男女たくさんの年齢層の方が利用するので、それだけ沢山の方とつながることができる場なのです。 その図書館を作ればもっと地域の方に喜んでもらいたくさんの方と繋がることができ地域活性に役立つかもしれない。 そんな思いで10年前に蔵書ゼロからのスタートで、なんとか500冊もの蔵書が集まり、「第一号のふなばし駅前図書館」が開設になったのが始まりです。 私もちょうど第一号店ができる頃からなんです。
今では、地域の方たちの繋がりで約6万冊の本が集まり、全国約60店舗で約1万人もの方が会員登録して頂いております。

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Q会員数も1万人もすごいですが、蔵書がゼロからだったのに6万冊ってすごいですね?どうやってそんな数の本を集められたのですか?

結構みなさん、家に本がたくさん余っている方、そして本の置き場に困っているかたが多いようですね。相方が亡くなって、大切にしていた本を捨てるに捨てられないとか 、他には古本屋さんに売っても二束三文なら、たくさんの方に大切に読んでもらった方がうれしいという考えの方も多いようです。
それと寄贈して頂いた方には、ちょっとした特典があります。
本の裏側にあるバーコードシールの上に自分が寄贈したということが分かるように好きな名前が入れられるのです。
ちなみに私は、「こひぎむせるな」。自分の名前「成瀬麦彦」を逆さにしてみました。

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そんな工夫もあってか、あの人の寄贈してくれた本が面白いんだよね。とか「今度私が寄贈した本を探して見てよ」とか色々とコミュニケーションが生まれていきました。その甲斐もあって有り難いことに沢山の方から本が集まって行きました。
それとひとつ気づいたことがありまして、寄贈されている本っていうのは、皆さんが一度その本に興味があって購入したものが殆どなので、とても面白い本が自然と集まるんですよ。

Q船橋だけでなく全国にも広がっているとお聞きしたのですが、どんな場所に設営しているのですか?

図書館からの紹介、紹介がつながりましてお陰様で現在は、福岡、京都、愛知、神奈川、東京、埼玉、船橋と合わせて約60箇所に設営しております。
その場所とは、主に地域の方と繋がり喜んでもらえるようなマンションの共用施設やショッピングセンター、老人ホームなど様々です。 少し変わったところで言うと酒屋さんやパチンコ屋さんやお寺などですかね。 あとは10年前に「第一号のふなばし駅前図書館」がオープンした時期に以前手伝って頂いたボランティアの方が、自宅を図書館にして皆さんに図書館として利用して頂きたいというお話しがあり、 これから図書館がオープンしますね。
最近、10年前の図書館立ち上げのボランティアスタッフに偶然出会い、また新しい図書館が生まれることができるので、とても灌漑深いです。
今後もこの民間図書館の活動を通じて、小さい子から学生やおじいちゃんおばあちゃんまでたくさんの方達が繋がり、船橋を中心に日本全国の方が図書館を通じて元気な町づくりができたら、うれしい限りです。

ここからは、オフレコの話

syinya菊田:成瀬さん少し聞きにくい質問ですが、ちょっといいですか?
出会ったときから気になっていたんですけど、 成瀬さんと言えば、髪型のパーマがトレードマークのよ うなイメージがあるのですが、いつ頃からその髪型にしているのですか?

成瀬:?幼少の時からですね。


syinya菊田:
そんなに小さな時からパーマをかけてたのですね!!!!

成瀬:え・・・・と菊田さん実は、この頭は天然パーマなんですよ

syinya菊田:あっそうだったのですね・・・大変失礼しました。
いつも同じ長さで同じ髪型なんで、こまめに美容院に行っているのかと思っていました。

成瀬:いやいや、大丈夫ですよ。良く言われますから。


syinya
菊田:
それともうひとつ聞いてもいいですか?
成瀬さんお名前の「麦彦」という名前が、とても変わった名前で気になっていたのですが、ご両親が何か意味があってお付けになったんですか??

成瀬:それは私の生まれた月が6月生まれでちょうどその頃は麦の収獲の時期なので、麦という漢字を父親が使いたかったみたいです。 それと実は、もうひとつ裏話があって父親が大のビール好きで、将来ビール会社に勤めて好きなビールを横流ししてほしいと願いがあったみたいです笑

syinya
菊田:なるほど!それで麦彦さんなんですね。
珍しくて素敵な名前ですね。
成瀬さん裏話まで、教えて頂きありがとうございました。
今後とも町つくり図書館の活躍を楽しみにしております。

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