こんにちは。旅を愛する小越です。
新年の仕事始め早々、旅行のお話で恐れ入ります。でも、2016年のビジネスにも役立つ情報なので、ぜひ読んでみてください。
日本を訪れるタイ人観光客が増えています。定番の旅行先だけでなく、穴場を紹介する番組が人気だとか。
タイのテレビ番組では紹介されたそうなのですが、鳥取で生まれたピンクの醤油ってご存じでしたか? 恥ずかしながら、ぼくは知りませんでした。
そこで、「こちらも反対にタイの穴場を見つけてやろう」と思い立ち、タイ初心者ながら現地に飛んだのが2015年末。旅の中で、「スーパーサファリ」と小越が勝手に命名したカンチャナブリー・サファリパークと出会いました。バンコクからおよそ150km離れており、バスとタクシーを乗り継いで行きます(詳しい交通はこちら)。
目次
動物との距離感がすごい!
なぜ「スーパー」なサファリパークなのか??
冒頭の写真でネタバレしてしまいましたが、トラのような猛獣とでも、すごく近くで遊べるからです。
パークの入り口には、いきなり巨大なトラが、細い鎖でつながれています。スタッフは食べられても文句の言えない位置で談笑しています。
「ブルー」くんというオス、体重100kgはゆうに超えるであろう大人のトラと、一緒に写真を撮らせてくれました。
人に慣れているとはいえ、この至近距離。ブルーくんのほうも、お人形のように大人しくしてくれるわけではなく、緊張感はパンパではありません。
時々ガオッと牙をむかれることもあります。どでかい肉球があまりにも気持ちよさそうなので、触ったら思い切りキックを食らいます(ブルーくんにしてみれば軽くなのでしょうが)。
とはいえ、トラに触るだけなら、タイではいくつかスポットがあります。
たとえば、「タイガー・テンプル」という有名なお寺。僧侶がたくさんのトラと暮らしていて、観光客も近くで見たり、なでたりできるそうです。定番ガイドブック「地球の歩き方 D17 タイ」にも載っています。
しかし、このカンチャナブリー・サファリパークでは、もっといろんな動物と遊べます。
生後7カ月のヒョウの赤ちゃんをだっこ。
たまりませんな。
「スティッキー」ちゃんはとてもやんちゃな女の子。
ライオンの赤ちゃんとも遊べます。
こちらも女の子の「ベラ」ちゃんです。
ベラちゃんは、すぐ眠くなってしまいます。これは時を忘れますね。指先に、小さな鼓動が伝わってきます。
いざサファリへ! あの動物がバスを大混乱に陥れる!!
まだまだあります。本番のサファリエリアもなかなかの臨場感です。ミニバスで中に入っていきます。
なんと言ってもサファリエリアのクライマックスはこれでしょう。
大きな顔のキリンが、バスの中にガンガン首を突っ込んできます。ぼくたちが、エサを持っていることを知っているのです。
この画は、他所ではなかなか撮れそうにありません。子どもは泣くは、エサはとられるはで、車内は大混乱です。
キリンの舌って黒紫でちょっとグロテスク……。
大迫力のエレファントトレッキングも!
タイの定番、ゾウ乗りにも挑戦しました。
ゾウ使いが、「ジュン ニジュウウゴサイ イモウト」と、ありがちなビデオ作品のように紹介してくれました(イモウトは女性という意味だと思います。念のため)。
こんな感じの椅子に座れると想像していたのですが、
「このヒモにつかまれ」と、まさかの直乗り。
乗ってみると、股間からゾウさんのぬくもりが伝わってきます。分厚い皮に覆われているので、触ると冷たいんじゃないかと勝手に想像していたのですが、とてもあったかい……。
水の中もどんどん入っていきます。湖を渡りきってしまいました。ぼくも、ひざまで水に浸かってしまいます。
ちゃっかり100バーツのチップをせがまれて終了。
ゾウ乗り体験が組み込まれた旅行社のオプショナルツアーは数ありますが、こちらもなかなかの体験でした。
「民旅」ブームがはじまるぞ!
日本でも、トラやライオンの赤ちゃんと遊べる動物園はあります。一カ所でダイナミックな体験ができるスポットも、世界を探せばまだまだあるでしょう。
しかし、タイでサファリパークという発想自体、ぼくにはありませんでした。しかも、タイ初心者のぼくが、このカンチャナブリー・サファリパークを見つけられたのには理由があります。
「現地の人と交流できるユニークなツアーを探せるサイト」というコンセプトのWebサイト「Voyagin」で発見しました。現地に住む個人や小さな旅行社が、自分たちで作ったおもしろツアーを掲載しています。
今回も、カンチャナブリー・サファリパークでボランティアをしている女性が、体験プランをコーディネートしてくれたのです。
案内してくれたスタッフによれば、カンチャナブリー・サファリパークには日本人があまり来ないと言います。「地球の歩き方」にも載っていませんし、探した限り、日本人向けのツアー会社なども取り扱っていませんでした。
「タイの人も知らない」とまでは行きませんが、ボランティアの女性のおかげで、日本人にとっての穴場を訪れ、大満足の体験をすることができました。
ぼくは、このように、
・(旅行会社ではなく)現地の人がつくった旅行企画
または
・現地の人の生活に触れられる旅行
を、「民泊」(宿泊施設ではなく民家に泊まること)ならぬ「民旅」と勝手に呼んでいます。
現地に知り合いがいなくても、旅慣れていなくても、Voyaginのようなサービスを利用すれば、簡単に民旅ができます。
2016年、民旅はもっと注目されて、新しい旅のスタイルとなるに違いない!
そう考えて、日本との結びつきが強まるタイで、民旅を存分に楽しんできました。それこそが、旅のもうひとつの目的でもあります。
旅に限らず、実際に遊んでみると、民旅だからできることが見えてきました。後日のレポートで、もう少し詳しくまとめてみたいと思います。
バンコクからカンチャナブリー・サファリパークへのアクセス
ぼくが調べ、体験した限りのアクセス情報です。タイの交通は複雑で、これで本当に正しいのかわからないのであしからず。1バーツは2016年1月現在のレートで約3.3円です。
まず、バスの情報がよくわからなかったので、バンコクからタクシーで行くことを考えました。交渉したところ、片道なら2200バーツ、往復なら4000バーツでした。
ちょっと高いので、がんばってバスを使うことに。その場合は、バンコクの「南バスターミナル」(サイタイマイ)へ。
南といっても市街地から見ると西側にあるのでご注意を。ぼくは、それでタクシーの運転手と大げんかになりました(遠回りしてるんじゃないかと)。
バンコク南バスターミナル。
カンチャナブリー市街地のバスターミナルには、マイクロバスで向かいました。料金は100バーツです。ほぼ直行で2時間ほどかかりました。
ちなみに、帰りはエアコン付きの1等バス(110バーツ)を使ったのですが、あちこち停まるので3時間以上かかりましたし、乗客が多かったです。この日に限っては、行きのマイクロバスのほうが快適でした。
カンチャナブリーのバスターミナル。
カンチャナブリー市街からサファリパークまでは、路線バスを使って45分、30バーツで行けるそうです。ただ、ぼくはトラックのタクシーを使いました。
オープンシートを占領してとても快適です。時間は40分くらい。
料金は交渉が必要で、片道は400バーツ、往復なら600バーツでした。2~3時間なら、サファリパークで待ってもらって、同じ車で往復できます。
ただ、現地からタクシーを呼ぶと、市街地から往復してもらうことになるので同じく600バーツかかります。ぼくはこの失敗を犯しました。
途中で、路頭に迷っているロシア人の女性を拾い、100バーツだけ払ってもらったので往復900バーツ。ぼくは、300バーツ余計に払ったことになります。残念!