【webライター澤田のシゴト】爆弾テロから牛丼チェーン店まで

【webライター澤田のシゴト】爆弾テロから牛丼チェーン店まで

どうも、「戦う青色申告者」こと澤田真一です。

さて今回は、私の事業所である澤田オフィスの仕事を少し紹介させていただきます。

まあ、事業所ったって立派なものではまったくありません。一応、個人事業主として独立している澤田ですが、それは単に青色申告者としての控除を受けるためにそうしているに過ぎません。別に、何かしらのかっこいい理由があって独立したわけじゃないんです。

そもそもこの事業所、住民の過疎化が進む地域の公営団地内に所在しています。物書きっていうのは何か品物を売る仕事じゃないから、ネット環境さえ作れば世界のどこにいても仕事ができるんです。

それで私は、どうにか生活できる分の米をもらっています。

目次

webライターの収入源

澤田オフィスは、webライティングを主な業務とする従業員1名の零細事業所です。しかもその1名は、年の半分ほどを海外で過ごしています。

だから、事業所に直接行っても澤田に会えない可能性のほうが大きいわけです。もっとも、澤田目当ての来客なんて来た試しがありませんけど。

私はどこに行ってるかというと、大抵はASEAN諸国のどこかです。特に、インドネシア。私はこの国の経済情報を、日本人ビジネスマンに向けて書くのが「本業」です。

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でも、さすがにインドネシアの話題ばっかりじゃ満足いく石高はもらえないんですよ。だから、もっといろんなジャンルのことを書いて澤田オフィスを黒字に導かなきゃならない。

たとえば、私は最近とあるメディアに記事を書き下ろしました。それはもちろんwebメディアなんですが、何とその記事が配信3日間で10万PVを達成しちゃいました。

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けれど、私はそのメディアとは「記事の買い取り」という形で契約しています。つまり何億PVという数字を集めたところで、あらかじめ合意した額の報酬しかもらえないんです。ただ、私のようにweb媒体を主戦場にしてる物書きにとって、成果報酬よりも買い取りのほうがより好条件なんですよ。

そんなんだから、時たまものすごい現象が発生します。

地獄と化したジャカルタで

2016年1月14日、澤田はインドネシアの首都ジャカルタにいました。

そこで、ISの戦闘員による爆弾テロに遭遇しました。現場が私の下宿のすぐ近くで、それこそ歩いて行ける距離です。

私はカメラを持って真っ先に現場に向かい、写真を撮りました。逃げ惑う人の波に逆らい、どこにテロリストが潜んでいるか分からない場所に行ったわけです。その時は不思議と、恐怖は感じませんでした。

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実はこの仕事に絡む記事と写真も、先述のように買い取りです。こういう緊急事態の場合は「いろんなメディアで同じ内容の記事が書ける」ということもありますが、いずれにせよ記事単価に変動はありません。

早い話が、命がけでテロ現場に行った記事とラーメン屋のグルメレポは、値段が一緒なんです。酔狂だなぁ、と自分でも思っちゃいますよ。

だったらそんな危険な現場になんか行くな、とよく言われます。そうはいきません。ジャカルタには多くの日本人が居住しています。それらの大半はビジネスマンとその家族で、当然ですが日本語での現場情報を求めています。やはりこういう場合は、母国語でのアナウンスのほうが安心するんです。

そして当時は、ビルの一室やレストランの厨房などに隠れていた日本人の方々もいました。誰がテロリストか分からない状況ですから、治安部隊が現場を制圧するまで動けません。そういう人のために、一刻も早く情報を配信しなければということもありました。

「これは命がけで撮った写真だから、単価上げてね」とデスクに嘆願している暇はないのです。

ポップなニュースが一番!

ただ、本来の私はあくまでも治安の安定した場所で仕事をするwebライターです。戦場カメラマンは危険な地域に赴くことを前提にメディアと契約しているはずですが、澤田はそうではありません。

「この世の面白いことを端的に伝える」。それがまあ、澤田オフィスのモットーってやつです。

たとえば私は、政治関連のニュースはあまり好きではありません。男性ライターって、政治とか社会時事を熱く語りたがる人が多いんですけど、結局それは主観が入っちゃうじゃないですか。政治的な意見なんて人それぞれなんだから、あまりそういうことを書くと読者と摩擦が起きたりするんです。

実際、それが原因で読者とトラブルを抱えている物書きっているんですよ。読者とですよ? 読む人あってこその物書きなのに……。

そうなるくらいだったら、澤田オフィスは「こんな新商品が登場した」「あのチェーン店がこの国に進出した」というようなニュースに力を入れたいと思います。現にそういう話題のほうが、みんなアクセスしてくれるんです。

一つ例を挙げると、インドネシアにも牛丼チェーン店の吉野家があるって皆さん知ってますか? しかもインドネシアの吉牛って、アッパーミドル以上の富裕層向けのお店だったりするんです。この話題は、本当にたくさんのPV数を集めました。

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そういうポップなニュースのほうが世間に与える影響力ってものがあるし、何より読んでて面白いじゃないですか。

ほんの数分の時間で読者に楽しんでもらう。結局、澤田オフィスはその目的のためにあるわけです。

だって、楽しむことが一番ですもの。

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