海・スイカ・そうめん・かき氷・ゲリラ豪雨etc…夏を連想する言葉は多々ありますが、夜空を彩る大輪の花『花火』もまた、夏のイメージが強いですね。
こんにちは、花火マニア・安斎幸裕です。
私は花火観覧&花火動画撮影マニアとして、これまで国内100箇所以上の花火観覧をしている花火大好き人間「花火マニア」です。おもに首都圏を中心に、年間約20箇所の花火大会に足を運んでおりますが、ここ近年、私が花火大会を選ぶ基準の一つに『打ち上げを担当する花火業者』があります。
目次
良い花火大会とは
通常花火大会というのは1社から、大規模な大会ですと数社でその花火大会の打ち上げを担当します。
各花火業者(以下、花火師)にはそれぞれ特長があり、まんまる花火が得意な花火師・音楽シンクロ花火が得意な花火師など、その特長は多岐にわたります。
当然その特長は打ち上げる花火一発一発に現れますか、どこの花火師が打ち上げを担当するかによって、その花火大会の印象もガラッと変わるのです。
花火師の世界というと「ちょっとお硬い職人の世界」「伝統と格式を重んじる世界」と思われがちですが、実はそんなことはなく、見るものを魅了すために製法から打ち上げ技術まで、目まぐるしい進化を遂げている業界でもあります。
良い花火を見たければ一流花火師が担当する花火大会へ!そんなわけで今回私がお届けするのは…
「平成を振り返る、時代を賑わせた凄腕花火師5選」
進化著しい花火業界の中で、この平成時代に急成長を遂げた凄腕花火師を、マニア目線で一挙ご紹介します。平成時代も残りわずか、すごい花火師がたくさん登場しますよ!!
この記事を読んでいただいた方に花火師の世界をお伝えできれば幸いです。
予備知識①【マニアが考える、良い花火大会の基準とは?】
良い花火大会とは、それは「どんな実績のある花火師が打ち上げを担当するか」で決まります。
一流の花火師が担当する花火大会は、その打ち上げる花火一つ一つ・中身も一流です。
予備知識②【ここで言う一流花火師の定義】
日本最高峰の競技花火大会「大曲の花火」や「土浦全国花火競技大会」で最高峰の賞・内閣総理大臣賞受賞歴のある花火師、数多くの花火大会の打ち上げ(年間10大会以上)を担当している花火師、涙を流させる芸術性のある花火師
しかし一流の花火師に打ち上げを依頼すると、それなりにお金がかかります…
(同じ打上発数でも、新米花火師と一流花火師とでは、その金額に2倍の差があることも!?)
言い換えれば、一流花火師が担当する花火大会は打ち上げ内容も豪華絢爛で「経費がかかっている花火大会」とも言えますね。
お金がかかっている花火大会は、やはり見るものを魅了す「芸術性・独創性」があります。
上記を加味し、どうせ時間とお金をかけて観覧するなら、一流花火師が担当する、感動の花火大会!!マニアは「打ち上げを担当する花火師」で、行く花火大会を決めているほどです。
花火師の技術・情熱は、一発一発の花火はもちろんのこと、一つのプログラムにギッシリと詰め込まれているのです。
日本を代表する凄腕花火&プログラム5選とは
1.花火師界最高峰の賞・内閣総理大臣賞を幾度となく受賞、前人未到の「大曲の花火で連覇」を成し遂げた日本一の花火師『野村花火工業』
得意技:音楽シンクロ花火・五重芯(まんまるな五重の芯を描く花火、最高難易度)
- 野村花火工業の花火が見られる主な花火大会
水戸黄門まつり花火大会(茨城県水戸市)・いばらきまつり(茨城県茨城町)・長岡花火(新潟県長岡市)など
*音楽シンクロ花火(長岡花火)
*五重芯変化菊(いばらきまつり、冒頭9秒付近)
2.花火にも光の明るさがありますが、この花火師の光は正に「LEDネオン」明るさ・鮮やかさのトップ花火師『マルゴー』
得意技:音楽シンクロ花火・時差式(時間差で花火の光が色とりどりに変化する)
- マルゴーの花火が見られる主な花火大会
神明の花火(山梨県市川三郷町)・赤川花火大会(山形県鶴岡市)・長岡花火(新潟県長岡市)など
*音楽シンクロ花火(神明の花火)
*時差式花火(長岡花火、1分50秒付近)
3.花火の発射音も演出に取り入れ、地鳴りと共に光と音の嵐が会場を包み込む『紅屋青木煙火店』
得意技:音楽シンクロ花火(その中でも虎の尾・扇といった小型煙火が秀逸)
- 紅屋青木煙火店の花火が見られる主な花火大会
長野えびす講煙火大会(長野県長野市)・赤川花火大会(山形県鶴岡市)・会津全国煙火競演会(新潟県長岡市)など
*音楽シンクロ花火(会津全国煙火競演会)
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4.直径60cmの二尺玉と音楽を融合させる、上下左右の空間の使い方は日本一『伊那火工堀内煙火店』
得意技:二尺玉と音楽シンクロ花火の融合花火「希望の光」
- 伊那火工堀内煙火店の花火が見られる主な花火大会
桑名水郷花火大会(三重県桑名市)・赤川花火大会(山形県鶴岡市)・ふじさわ江の島花火大会(神奈川県藤沢市)
*希望の光(赤川花火大会)
5.日本の打ち上げ花火に新風をもたらした、花火が横に下に回る花火タワーを開発した『丸玉屋』
得意技:花火タワー・音楽シンクロ花火
- 丸玉屋の花火が見られる主な花火大会
NARITA花火大会(千葉県成田市)・沼田花火大会(群馬県沼田市)・いわき花火大会(福島県いわき市)
*成田花火大会・花火タワー
*いわき花火大会・グランドフィナーレ
「平成を振り返る、時代を賑わせた凄腕花火師5選」
いかがでしたでしょうか?
一概に花火大会といっても、このように「どこの花火業者が担当するか」で、その中身は大きく変わってきます。思い出に残る花火、それらは長年改良に改良を重ねてきた「匠の技」とも言えます。
次の時代、どんな花火師がどんな進化をとげるのか、花火マニアとして楽しみで仕方ありません。
皆さんもお気に入りの花火師を、ぜひ見つけて見てくださいね!!