3分休憩

レバニラ炒め VS ニラレバ炒め 論争の発端と終結。あなたはどっち派?

ニラレバ炒め、レバニラ炒め

目次

レバニラ炒め?ニラレバ炒め?

タイトルと冒頭で既に「レバニラ炒め」を先に書いてしまってますが、実は私は「ニラレバ炒め」派です。

レバーが先かニラが先か、他愛もない話なのですが時々話題に上がる事がありまして、友人らに聞く限りはレバニラ派が多いのです。「正しくはニラレバだよ」と言うと、「ふつーはレバニラでしょ?」とか「主役はレバーでしょ?だからレバニラじゃない?」と返ってきます。

たまに気になって居酒屋などのメニューを見るのですが、正直半々かな‥と内心擁護しつつも、実際は「レバニラ炒め」と書かれてる方が多いです。懇意にしている安くて美味しい某居酒屋さんは「ニラレバ炒め」と書いてましたが・・・

面白いのは、大手中華料理チェーンの餃子の王将は「ニラレバ」で、大阪王将は「レバニラ」と称していること。ライバルチェーンだから敢えて違えているのかも知れません。

実態調査では圧倒的に「レバニラ」が多数

2019年のJタウンネット調査によると、レバニラ派78%:ニラレバ派22%(調査対象555件)という結果でした。都道府県別に見ても、レバニラ派とニラレバ派で拮抗しているのは5県で、他の都道府県はいずれも圧倒的にレバニラ派が多数を占めています。はい、私は少数派です。

レバーとニラ、もやしを炒めた定番中華料理――みなさんは何と呼ぶでしょうか。この料理の呼称は二つに分かれる。「ニラレバ炒め」と「レバニラ炒め」だ。どちらでも意味が通じ、同じ料理である
「ニラレバ」VS「レバニラ」論争ついに決着! →全国調査の結果、××派が圧勝(Jタ... - LINE NEWS

実は個人的にも調べてみました。友人知人を頼りに調べてみたところ、55人中45人がレバニラ派で、レバニラ派82%:ニラレバ派18%(調査対象55件)という結果でした。Jタウンネットの調査と変わらない結果と言って良いと思います。

そんなレバニラ炒めですが・・・

ニラレバ炒めとレバニラ炒め

正式名称は「韮菜猪肝」ニラレバ

日本に韮(ニラ)が伝わり広まり始めたのは1960年代とされています。また、韮(ニラ)を使った料理は中国大陸で中華料理から始まり、同様に60年代以降日本中に広まっていきました。中華料理のレバニラは、漢字では「韮菜猪肝」と書きます。そう、実は正式名称というか、そもそもの呼び名は「ニラレバ」なのです。韮菜(ニラ)猪肝(レバ)です。

そもそもは韮(ニラ)を使った料理の中の一つで、ニラ玉(韮と卵)、ニラ肉(主に豚肉)などがある中で、精力増進のイメージからメジャー料理としての地位を獲得したのがニラレバ炒めなわけです。

ニラの中にレバーが入っている料理ということなんですね。

ジャンルは野菜炒め

レバニラ炒めと聞くと噛み応え、食べ応えのあるお肉、レバーの方が注目されがちで、レバーが主役だと思うかもしれませんが、そもそもは野菜炒めに属する料理なので、主役は野菜、韮(ニラ)の方なのです。ニラ玉とは言っても玉ニラとは言わないですよね?

日本でレバニラ派が多い理由

諸説あり‥ですが、日本にレバニラが定着した有力な説を2つ。

レバニラ天才バカボン説

年配の人なら皆さんご存知と言っても過言ではない「天才バカボン」という漫画。その中でバカボンパパが「ニラレバ炒め」と書かれたメニューを見て「レバニラ炒めはないのか?」と聞いたのが始まり。

「天才バカボン」は赤塚不二夫氏により1967年に連載が始まり、1971年にはテレビアニメもスタートしました。ちょうど日本に韮、韮料理が広まり始めた時期(60年代)とも一致します。

バカボンパパといえば「西から昇ったお日様が東へ沈む」など、物事なんでも反対や逆さまに言ってしまうことでも知られています。そんなバカボンパパが「レバニラ炒めはないのか?」「レバニラ炒めが食べたいのだ」と言ったのが始まり。当時の国民的アニメでもあった天才バカボンは再放送も繰り返され、その影響で全国に「レバニラ炒め」という呼び方が広まったというもので、かなり有力です。

単純に言い易い説

日本人の日本語の発音の仕方として、ら行が連続するのが苦手という特徴が上げられます。ラリルレロを連続して発音するより、間に別な音が入っていた方が言い易いのです。

そうでも無いと思う方もいるとおもいますが、どちらかと言えば「ニラレバ」より「バニ」の方が言いやすいので、「あれ?どっちだっけ?」と迷った時には「レバニラ」の方がスムーズに口を突いて出てきやすい発音なのは確かです。

レバニラ・ニラレバのまとめ

どっちでもいいじゃん。と、片付けてしまってもいい話ですが、もし何かの席で「レバニラだっけ?ニラレバだっけ?」という話題が上がったら、知っていても損はない豆知識ではないかと思います。

正しくは「ニラレバ」だけど国民の8割は「レバニラ」と呼ぶ、その理由は主に2つ・・・と。

栄養面でも評価の高いレバニラ炒めの豆知識として。

レバニラ炒めの栄養価

レバーは鉄分やビタミンA、ビタミンB1、葉酸などを含み栄養豊富で、韮に含まれるアリシンと同時に摂取する事で吸収率が高まり、疲労回復効果があるとされています。

韮の独特の香りやレバーの臭みを取るなどに使われる香辛料のせいで、食後の臭いを気にする方も多いかもしれませんが、ビタミンや鉄分、葉酸といった栄養素を手軽に摂取できるのなら、健康面だけでなく美容にも良さそうだと思いませんか?

レバニラVSニラレバ総括

勝手に総括してしましますが(笑)‥もうこの料理はレバニラ炒めでいいと思うのです。すっかり日本に定着していて誰もが知ってる料理です。韮菜猪肝と書いて和名レバニラと称したって別にいいと思います。

ただ、わりと最近である1960年代に中国大陸から韮(にら)が伝わり、それと同時に栄養価の高いニラレバ炒めという料理も広まった。それが天才バカボンや言い易さでレバニラ炒めに変化した。そうした歴史、経緯を知っておくことくらいは尊重されても良いのではないかと思う次第ですあります。

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