缶詰の魅力を再確認しつつある県田勢です。
「2016年の丑の日は7月30日!気になる『うなぎ』のお値段は?」で触れたように、国産、輸入ともに、うなぎの値段は高め。
イオンでは、近畿大学が開発中のうなぎに代わるナマズを売り出すそうだが、こちらもまだまだ高いようだ。
そこで手ごろな値段で、うなぎに代わるものはないかと探してみた。
目次
かば焼きの缶詰いろいろ
うなぎを裂いて焼くようになったのは江戸時代の中ごろから。それ以前は単に串に刺して焼いており、それが蒲の穂に似ていたことから、かば焼きの有力な語源ではないかと考えられている。
ただ現在では、裂いたものをタレで照り焼きにすると、おしなべて‘かば焼き’と呼んでおり、イワシ、サンマ、ニシンなどの、かば焼き缶詰が売られている。
ただし缶詰1つの値段は100円程度で、3つでも400円くらい。3種類のかば焼き缶詰の味や食感を食べ比べるのは、なかなかに面白かった。コストパフォーマンスを加味すれば、満足度は悪くない。
パックの煮アナゴ
レトルトパックで販売しているものに、煮アナゴやサンマのかば焼きがあった。
そうした見た目も心理的なプラスに働くのか、缶詰のかば焼きに比べて、食べた満足感は大きくアップした。
煮アナゴは香ばしさこそ欠けるものの、煮アナゴ丼にすれば、より満足度が高くなりそうだ。
お惣菜のかば焼きは?
スーパーで見かけたのが、サンマやアナゴをかば焼きにしたお惣菜だ。
しかも缶詰やレトルトパックと違い、サンマにもアナゴにもふっくらした食感があるため、食べごたえが一段とアップする。
‘レンジで簡単’とあるように、電子レンジで温めてもおいしいだろうが、ここはガスレンジであぶるなどして、香ばしさを加えたい。
総評
フィレステーキや牛カルビ焼き肉くらいになれば、うなぎのかば焼き並みの満足度は味わえそうだが、そこまで行くと、うなぎのかば焼きとは別物だろう。
つまり、うなぎのかば焼きの代わりになるような品は、無いと考えた方が良さそうだ。
ただし缶詰、レトルトパック、惣菜などでも、値段を考慮に入れれば満足度は高い。うなぎの代用品と思わずに、じっくり味わってみて欲しい。
ちなみにアナゴの俗称に、海鰻(うみうなぎ)がある。
丑の日に‘う’のつくものを食べると体に良いそうなので、‘う’が1つだけの‘うなぎ’より、2つの‘海鰻’の方が2倍効果があるのかもしれない。