皆さん、はじめまして。
新たにライターとして参加させていただくことになりました県田勢と申します。日々、ちょっと心に引っかかったことを、なんとか解きほぐしていければなぁと考えています……缶チューハイを片手に。
どうぞよろしくお願いします。
さて、6月も間近に迫ると咲き始めるのが菖蒲(ショウブ)です。
5月中ごろから6月にかけて花を咲かせる菖蒲は、同じアヤメ科に属する杜若(カキツバタ)やアヤメと非常によく似ています。
乾燥地に育つアヤメが4月から5月に開花、次いで水辺の杜若が5月中ごろに花を咲かせます。つまり概ね最後に花を咲かすのが菖蒲と考えればいいでしょう。
目次
浮世絵にも登場した菖蒲園
小岩菖蒲園(東京都江戸川区)
江戸川河川敷の約5000㎡に、100種類約5万本の花菖蒲が植えられています。地元から寄付された花菖蒲を元に江戸川区が庭園を造成したもので、入園料などが無料なのもGOOD!
今年は5月29日から6月19日までが菖蒲まつりの開催期間となっており、週末には模擬店などが設置されます。
江戸川環境財団「小岩菖蒲園」
http://edogawa-kankyozaidan.jp/park/kouen/24/
堀切菖蒲園(東京都葛飾区)
安藤広重の浮世絵「名所江戸百景」にも登場する歴史ある菖蒲園がこちら。約200種類6000株の花菖蒲は来る人の目を楽しませます。
また同じ葛飾区にある水元公園にも約100種類1万4000株の花菖蒲が植えられており、両会場を合わせて、6月1日から20日に葛飾菖蒲まつりが開催予定です。
葛飾区「堀切菖蒲園」
http://www.city.katsushika.lg.jp/institution/1000096/1006888.html
日本屈指の菖蒲園がここに
水郷佐原水生植物園(千葉県香取市)
約400品種150万本と日本でも有数の規模を誇るのが、この水郷佐原水生植物園です。「水生」とあるように他の植物も多く、300種類以上を育てているハスでも有名です。
今年は、5月28日から6月26日まで水郷佐原あやめ祭り(入園料 大人:700円 小・中学生:350円)が開催。新郎新婦が船に乗って園内を巡る「嫁入り舟」などのイベントが行われます。
香取市「水郷佐原水生植物園」
https://www.city.katori.lg.jp/sightseeing/suiseishokubutsuen/
横須賀しょうぶ園(神奈川県横須賀市)
先の水郷佐原水生植物園の規模に負けず劣らず、412品種約14万株の花菖蒲が見られるのが横須賀しょうぶ園です。
今年の花しょうぶまつり(入園料 大人:310円、小・中学生:100円)は、6月1日から30日まで開催。ただし衣笠しょうぶ祭の日(6月4日)のみ、入園無料となっています。
横須賀緑化造園協同組合「横須賀しょうぶ園」
http://www.ryokukazouen.jp/iris/
開花に合わせて開園
染谷花しょうぶ園(埼玉県さいたま市)
染谷花しょうぶ園は、菖蒲の開花シーズンに合わせて、毎年6月にのみ開園(入園料 中学生以上:500円、小学生:200円など)しています(今年は開花が早いため、既に開園)。
約8000㎡の敷地には、約200種類、約2万株の花菖蒲が植えられ、開園期間には露店が出されるほか、ギャラリーなども開催されます。
染谷花しょうぶ園
http://www.someyahanashoubuen.com/
今年の開花状況は?
こちらは都内江東区にある清澄庭園の花菖蒲コーナーで、5月22日(日曜日)に撮影した写真。
これまで紹介した各地の菖蒲園も、開花が始まっているものの、満開はまだまだといったところ。
23日に東京都では今年初めての真夏日を記録しましたが、この好天が続いたとしても、見頃は来週以降から6月になりそうです。
今回紹介した以外にも、各地に大小の菖蒲園があります。ちょっと足を伸ばしてみませんか?