低迷阪神復活の切り札?ラッキーゾーン再設置案を考える

こんにちは、ライターの亜具蓮将(あぐれんしょう)です。プロ野球も終盤戦、いよいよ盛り上がってくる時期ですね。

 

下位に低迷した阪神タイガース

クライマックスシリーズの出場チームが決まるなか、最下位争いに低迷しているのが金本新監督率いる阪神タイガースです。借金が20に達するなど大苦戦しています。

その原因となっているが、打線の迫力不足。打率本塁打数ともセントラル・リーグ最低レベルで得点力と「一発逆転」が極端に減少。ファンから「つまらない」という声があがっているようです。

球団は来季に向け大補強を目論んでいるようで、FA権を獲得するオリックス糸井嘉男選手や中日平田良介選手の獲得を画策していると報じられています。

 

ラッキーゾーン復活論が浮上

しかし、長打力のある選手を1人入団させただけではチームの野球が劇的に変わることはないでしょう。

そこで一部から浮上しているのが、ラッキーゾーンの復活論。甲子園は当初両翼110メートル、左右中間128メートルというモンスター級の広さを誇る球場でしたが、「野球の華であるホームランがでない」ことを危惧した関係者が1947年に柵を設置。その先に入った場合ホームランとするルールを設けました。

その恩恵をうけるホームランが続出したことから、「ラッキーゾーン」と呼ばれるようになります。その後神宮球場や西宮球場にも設置され、広がりを見せました。

しかしバットやボールなど道具の質、選手の体格や技術力などが向上したことに加え、国際競技規格にあわせた球場を作る流れから、1992年春に撤去されます。

撤去後のセンバツ高校野球で星稜高校の松井秀喜選手がフェンスを軽々と超えるホームランを放ち、新時代の到来を告げたことは記憶に新しいところです。

 

ホームランを増やす流れに

90年代から2000年代にかけては、各球団が「広い球場」をフランチャイズにする流れが広がります。

その結果、本塁打数が減少するチームが続出。とくにボールの飛ばない統一球を使用していた時代は極端にホームラン数が減ったため、「つまらない」という声が多数あがりました。

そこで見直されたのが、「狭い球場」。東北楽天ゴールデンイーグルスがKスタ宮城の外野フェンスとアンツーカーの間に観客席を設置したラッキーゾーン「Eウイング」を設置すると、福岡ソフトバンクホークスのヤフードームも日本一高かった5.8メートルのフェンスを2.84メートル下げ、アンツーカーに「ホームランテラス」設け、球場を狭くしたのです。

その効果はてきめんで、ソフトバンクはホームラン数が激増。「派手な野球がみられる」とファンから受け入れられているようです。

甲子園球場は両翼こそそれほど広くはありませんが、浜風が強いため左打者のライトへのあたりが風に戻され、ホームランが出にくいと言われています。

そのため、ラッキーゾーン撤去の際もライトだけは残すプランもあったそう。再設置となればホームランが増えることは間違いないと思われます。

諸刃の剣を指摘する声も…

ラッキーゾーンが設置された場合、当然ながら相手のホームランも出やすくなります。

阪神は今シーズンチーム防御率はまずまずですが、ホームランの増加で悪化することも予想されます。ホームランがアップしても失点が増えてしまっては負ける可能性も高まるため、諸刃の剣になることも十分にありえるのです。

現実的には高校野球との兼ね合いや、設置費用の問題で難しいと言われていますが、「ホームランの出る派手な野球が見たい」という人がいるのも事実。

阪神掛布雅之二軍監督も賛同していると言われているだけに、実現の可能性が全くないというわけでもありません。

甲子園の外野にラッキーゾーンがお見目えするかもしれませんね。