【求む対戦相手】インドネシアのMMAトップファイターに取材!

経済成長真っ只中のインドネシア。国全体の貧富の格差は大きいとはいえ、首都ジャカルタでは中間層が着実に増えています。

文化の発展は経済成長とともにあります。当然ですが、人々が食うや食わずの状態では文化など栄えません。生活に余裕があるからこそ、いろいろな趣味に打ち込めるわけです。

そしてそれがプロスポーツの土壌となり、強い選手を生み出します。今回はインドネシアで根付きつつあるMMA(総合格闘技)の重量級プロ選手、ヴィンセント・マジド(Vincent Majid)に話を聞いてみました。

こんな選手が存在する!

インドネシアは、日本以上にアメリカナイズされている国です。

かつてこの国の政権を手中に収めていたスハルトは、人によってだいぶ評価の分かれる政治家です。ですがインドネシアに「文化の自由」をもたらしたことはプラス評価してもいいのではないでしょうか。

インドネシア人はアーノルド・シュワルツェネッガーもシルベスター・スタローンも、スターウォーズもリアルタイムで見ています。西側諸国の資本を広く受け入れたスハルトの姿勢は、少なくとも100%否定できるものではないと思います。

ですから今の若者も、アメリカ発のUFCというMMAイベントを視聴しています。それが定着すると、今度は自分たちがMMAをやってみたいと思うのは自然の摂理です。

2000年代後半頃から、インドネシアではグラップリングの試合が行われるようになりました。やがてMMAでも充分に勝てる選手が現れ、国際大会で実績を上げています。

そのひとり、重量級戦線で活躍するヴィンセント・マジドの練習に参加させてもらいました。

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ヴィンセントは試合出場体重93キロという巨体ながら、それを感じさせないほどの俊敏さを持ち合わせています。ていうか、澤田の実力ではまるで勝てません。どうもパワーで圧倒されている、というわけではなく私がやろうとしていることがすべて読まれているという感じです。

26歳のヴィンセントが格闘技を始めたのは、6歳の時。松濤館空手からのキャリアスタートで、その後は柔道、ブラジリアン柔術、そしてMMAと実績を重ねています。

アジア人の重量級選手はいわゆるアンコ型が多いのですが、ヴィンセントの場合はよく絞られています。身長は185cmですから、組技格闘技の選手としては理想的な身体データではないでしょうか。

日本で戦いたい!

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「日本という国を、僕は尊敬している。何しろ武道の本場だしね。格闘技を語る時は、日本の話は欠かせないよ」

そう語るヴィンセントは、ぜひ日本でMMAの試合をしたいと打ち明かしました。

日本のマット界は、正直言って15年前より衰退しています。澤田が高校生の頃はPRIDEが一般層でもブレイクしていて、桜庭和志をテレビで見ない日はないという状態でした。その人気が修斗にも波及したという感じで、当時は10代の練習生がMMAの道場に詰めかけていました。

ですが、そうしたことも今や昔の話。プロレスラーがその観客動員力を活用して誘発させた格闘技ブームは一過性で、それが終わると日本のマット界は細分化してしまいました。

その後訪れた「地下格闘技」ブームは、次々と重傷者を出し続けた上に反社会的な人物までも取り込みました。中には韓国人選手を呼んで、「竹島を不法占拠し続ける国の選手が日本を侵略しにやって来た」という宣伝で客を集めた団体もあります。

要するに、日本のMMAは「純粋なスポーツ」として発展しなかったのです。

そういう面から見ると、インドネシアのMMAは日本のそれよりも発展しています。インドネシアの選手は自分たちをアスリートとして認識し、MMAを卓球やバトミントンに並ぶコンパクトな室内競技と考えています。当たり前と言えば当たり前ですが、少なくとも下手な日本人選手よりも「格闘競技に対する心構え」が盤石だと澤田は感じています。

彼は本気だ!

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「僕は一度、日本で戦いたい。ちょっと大袈裟な言い方かもしれないけど、人生のターニングポイントを見出すという意味で日本で試合をすることは意義があると思う」

そう話すヴィンセントは、オファーがあればいつでも日本へ行くと断言しています。

ちなみに彼の試合動画は、以下の通り。まずは2013年のONEでの一戦。わずか1分半での決着です。

続いてインドネシア領バタム島で行われた試合。赤いパンツがヴィンセントです。これも盤石な勝利ですね。

最後にもう一つ、日本人の臼井悦規選手と戦ったグラップリングの試合映像もあります。長引きましたが、これもヴィンセントの勝利です。

日本のマット界関係者の皆さん、いかがでしょう。彼の実力は間違いなく東南アジアトップクラスで、相応の戦歴もあります。

ええ、マジです。この男は、日本人と日本で戦いたいと公言しています。

というわけで、ヴィンセント・マジドへのオファーを受け付けています。本人のメールアドレスを記載しますので、連絡の際は英語でお願いします。

vincentlutalivre@gmail.com

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☆今回の取材先

『BSA Martial Arts Center』

Jalan Anggrek loka raya Blok B No.16 sektor 2.1 serpong,BSD tangerang selatan