進む社長の高齢化 増える女性社長 2015年における社長の実態は?

『社長 島耕作』(講談社、弘兼憲史)が単なる通過点だったのに少々ビックリした県田勢です。民間の調査会社が日本企業の社長動向を発表しています。

上昇が続く社長の平均年齢

帝国データバンクが、2015年12月末時点の株式会社と有限会社、114万9108社を調べたところ、社長の平均年齢は59.2歳でした。

以前から右肩上がりの傾向が続いており、昨年1月発表(2014年末時点)の59.0歳を上回り、過去最高を更新しています。

1990年時点の平均年齢は54.0歳でしたので、この25年間で社長の平均年齢が約5歳増えていることにもなります。

業種別では、不動産業(平均61.1歳)、製造業(60.7歳)、卸売業(60.2歳)などが高く、サービス業(57.7歳)、建設業(58.3歳)、運輸・通信業(59.0歳)などが低めです。

資料では、リーマンショック以降停滞していた社長交代が増加しているのを好感視している一方、小規模企業の継続が困難な状況にあることや、若年層の起業が減っていることにより、日本経済の先行きが不安であるとも書いています。

社長2 photo by 写真AC_glow

女性社長が増加するも

東京商工リサーチの発表によると、2015年における全国にいる女性社長の数は33万2466人でした。

2014年時点から約2万人の増加で過去最高を更新、社長全体における女性比率は11.87%(2014年は11.58%)と、こちらも過去最高の割合です。

都道府県別で最も多いのは東京都の8万6274人です。つまり女性社長のおよそ4人に1人が東京都にいる(都内の企業)ことになります。次いで大阪府(2万9472人)、神奈川県(2万2626人)と大都市のある府県が続きます。

反対に女性社長の数が少ないのは、鳥取県(1232人)、島根県(1328人)、福井県(1573人)などです。

女性社長の業種を見ると、介護、美容、教育などのサービス業が約4割と多く、資料では「小資本でも起業しやすい業種が多く」と書いています。

これは新任女性社長企業を調査した帝国データバンクの資料でも、女性が起業した企業486社中、サービス業が193社(39.7%)と同様の傾向があることを示しています。

ただし東京商工リサーチの調査によると、上場企業における女性社長は30社と全体の約1%にすぎず、大規模企業における女性トップが、まだまだ少ないことが明らかになっています。

社長の出身地2位は?

社長3photo by 写真AC_glow

東京商工リサーチの調査によると、都道府県別における社長の出身地で最も多いのは東京都(7万8925人)でした。

3位は大阪府(4万8282人)、4位は愛知県(4万5866人)、5位は神奈川県(3万1441人)と大都市のある府県が上位ですが、そこに割って入った2位は北海道(5万3132人)です。

人口の多寡を加味した輩出率では、徳島県が1.33%で2年連続のトップ、次いで山形県(1.33%)、香川県(1.25%)、秋田県(1.19%)など。

反対に輩出率が低いのは、埼玉県(0.26%)、千葉県(0.28%)、神奈川県(0.34%)と東京都の近隣が顔を並べています。人口が多いことも一因ですが、東京都に流れて行ってしまうのかもしれません。

帝国データバンク「2016年全国社長分析」(2016年1月26日)
http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p160104.html

帝国データバンク「新任女性社長企業の実態調査」(2016年4月13日)
http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p160403.html

東京商工リサーチ「2015年『全国女性社長』調査」(2016年6月16日)
http://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20160616_01.html

東京商工リサーチ「2015年『全国社長出身地』調査」(2016年7月6日)
http://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20160706_01.html