台風の知って得する豆知識~ハリケーン・サイクロンの違いや条件とは、進路予想も日々進化

毎夏、日本列島にやってくるすさまじいヤツ。雨が降ろうと大風が吹こうと毎日を楽しむオコシが、知っておいて損はない台風にまつわる豆知識を調べてきました。

1.そもそも台風の定義って何? ハリケーン、サイクロンと何が違う?

熱帯の海の上で発生する低気圧を「熱帯低気圧」と言います。中でも10分間の平均風速が17.2m/s以上のものが「台風」になります。台風と熱帯低気圧は、パワーが違うだけで、同じ成り立ち、構造をしています。

なお、ハリケーンやサイクロンも台風と同じ熱帯低気圧です。ハリケーンは、大西洋西部、カリブ海、メキシコ湾や太平洋東部で、サイクロンはインド洋、ベンガル湾、アラビア海で発生する熱帯低気圧です。どちらも、最大風速は33m/s以上と、台風より下限が高く設定されています。

さて、ふたたび台風のお話。台風が日本付近に来ると、冷たい空気が流れ込みます。勢力が弱まって熱帯低気圧になったり、台風の性質を失って「温帯低気圧」になることもあります。

2.台風の最新情報を調べるなら気象庁HP。電話天気予報は大隈重信の番号だった

リアルタイムで台風の状況を知りたいときは、気象庁公式サイトの台風情報コーナーへアクセスしましょう。台風の経路情報や地域ごとに暴風域に入る確立などがわかります。

もし、ネットを利用できる環境がなければ、177に電話すれば、最新の天気予報が聞けます。ちなみに、NTTドコモによれば「177」は、明治に総理大臣を2度つとめ、早稲田大学をつくった大隈重信の電話番号だったそうです。

3.台風の進路予報の精度が上がったと、鼻息あらい気象庁

気象庁は2012年に新しいスーパーコンピューターを導入し、天気予報に活用しています。台風の進路予想も精度が向上しています。

2016年6月15日に、気象庁は予報の精度をさらに上げる! と発表しました。

台風の中心が70%の確率で入ると範囲を「予報円」といいます。その通りに進んだ場合に、風速25mを超えると予測される範囲が「暴風警戒域」です。

この予報円の半径を20~40%小さくすることに成功したといいます。つまり、暴風警戒域も小さくなります。

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どれほどの影響かはわかりませんが、予報が当たるのはうれしいこと。気象庁さん、がんばって! 

4.ゾウ? ヤギ? 孫悟空? 台風の名前は140個

「カトリーナ」「サンディ」など、米国でハリケーンに名前が付けられているのは、ニュースなどでよく聞きますよね。日本ではあまりなじみがありませんが、台風にも名前が付けられています。

名前を付けているのは、日本をはじめ、台風委員会に加盟する環太平洋の14カ国。平成12年の台風1号に、カンボジアが「ダムレイ(象)」と名付けました。そのあと各国(地域)が提案した140の名前がすでに決まっていて、台風のたび順番に命名されていきます。

日本が提案したのは、「テンビン」「ヤギ」「ウサギ」「カジキ」「カンムリ」「クジラ」「コップ」「コンパス」「トカゲ」「ハト」の10個。すべて星座の名前を付けています。

中国は「ウーコン」という名を付けましたが、これは「孫悟空」の意味だそうです。

5.下町発の 「台風発電」がはじまる??

東京墨田区の株式会社チャレナジーが取り組んでいる台風発電プロジェクト。同社Webサイトでは、以下のように紹介されています。

『大型の台風一つのエネルギーは、日本の総発電量の約50年分に相当するという国土交通省の試算があります(※)。 ※出所:国土交通省中部整備局「天変地異のエネルギー(試算値)」

プロペラ式の一般的な風力発電では、故障や暴走のリスクがあるため、台風の時には止めざるを得ないそうです。

そこで、同社の開発するのが「垂直軸型マグナス風力発電機」。台風でも発電が可能なうえ、静音・低コストというすぐれもの。実用化されれば世界初です。

詳しくはこちらの動画でも観られますよ。

台風発電プロジェクトWebサイト

6.台風は反時計回りで、右側のほうが風が強い

日本を通過する台風は、南シナ海、西太平洋で発生し、北東へ上ってきます。反時計回りに回転しているのは、地球の自転が関係しています。ちなみに、南半球では右回りです。

台風の進行方向に向かって右側は、風が強くなり、航海などは非常に危険だと言われています。それは、台風を北東へ押し上げようとする風と、台風自身の風向きが一致するからです。

反対に、台風の左側は、いくぶん風が弱まります。