プロ棋士、郷田真隆王将が二歩で敗北!将棋の反則とは、どんな種類があるの?

こんにちは。ライターの亜具蓮将(あぐれんしょう)です。

3日、北海道で行われた将棋日本シリーズ・JT杯公式戦佐藤天彦名人対郷田真隆王将戦で、郷田王将が二歩で反則負けするという波乱が発生。

郷田王将がほぼ勝利目前に迫っていた局面で発生したこと、タイトルホルダーが二歩という単純な反則を犯したことに、驚きの声があがっています。

将棋は逆転のゲームといいますが、二歩で決着がつくのはプロの公式戦では稀です。

二歩ってどんな反則?

そもそもニ歩とはどんな反則なのでしょうか?将棋では縦のラインを「筋」と呼びますが、1つの筋に歩兵を2つ置くことは反則行為で即負けになります。

もっとも初歩的な反則ですが、自陣に歩がある状態の場合、敵陣に目がいってしまい「うっかり」ミスをしてしまうことが少なくありません。

主なニ歩の事例としては、2004年度のNHK杯で豊川孝弘六段が劣勢の局面でニ歩を犯してしまい敗北したことが有名です。また、2014年度のNHK杯準決勝でも橋本崇載八段が不利な局面で二歩を打ち、反則負けしています。

自分の不利な局面での二歩による反則負けなら割り切ることもできますが、郷田王将のようにほぼ勝ちというところでの二歩は精神的ダメージも大きいことでしょう。

しかも将棋日本シリーズは公開対局。人々の前で二歩で負けるのは屈辱的です。しかも郷田王将は同棋戦で2回目の二歩負け。よほどショックだったのか感想戦では言葉少なだったそうです。

プロレスなら5秒以内の反則は許されますが、将棋は有無をいわさず負け。この厳しさも魅力の1つかも知れません。

その他の反則負けは?

将棋にはほかにも反則が潜んでいます。主なものは以下のとおりです。

①王手放置

王手がかかっている状態でそれを回避せず別の手を指す行為。藤井猛九段が奨励会時代に近藤正和現六段と対局した際に王手放置を犯し、王将を駒台にのせられてしまったことが有名です。

 

②駒の動きを間違える

将棋の駒を決められた方向以外に動かせば、即負け。淡路仁茂九段は、角を動かす際に斜めのラインを間違え、反則負けになりました。

なお淡路九段は二歩や二手指しなどの反則を5回以上繰り返しており、永世反則王といわれています。

 

③後手番なのに先に指す

後手番が決まっていたのにもかかわらず、先に初手を指したら即負けになります。実際にプロ棋士がこれを犯し、1手で負けたことがあります。

このほかにもたくさんの反則が潜んでいる将棋。考えてみれば、社会でも法律によって禁止事項が多々あります。

ルールを順守しながら頭脳を使って勝利を目指す。人生に通じる物があるのではないでしょうか。