私が愛しているお店

私が愛しているお店

初めはなんだっかな、あまり覚えていないが確かベルビーの岡田豊と仕事終わりに居酒屋に飲みに行った時に連れてこられたのが私が愛している店の店主だった。

 

不精ヒゲを伸ばした、ずう体のデカい、でも笑うと笑顔がかわいい、そんな愛くるしい印象だった。それは今も変わらない。それが彼の魅力なんだろう。例えると下のような人である。

fuji

で、出会った次の日に僕は早速お店に顔を出した。当時は飲食部にいたので休みが平日だったため、夕方の4時のオープンに行った。もちろん店内は彼一人しかいない。当たり前だがしばらくは二人だけの時間になる。前日の夜の飲み会に少し話した程度の人間が次の日にオープンから目の前に居られたらそれはさぞ、きつかっただろう。ましてや自分では思ってないが僕の顔はコワモテらしいからきつかったのは間違いない。笑

ただ、ここのお店の魅力の一つでもある音楽。いわゆるBGM。これが僕ら二人の間を強く結びつけるのである。(一方通行であるが。笑)

この店の音楽がまったくもって本当にドンピシャなのである。この意味を伝えるのは本当に難しいのだが、人それぞれ音楽をよく聞いて、CDを良く買って、カラオケを大好きな異性と行った時代があるだろう。そのわずか3年くらいの濃い時代のアーティストの被りがピッタリなのである。こんなにぴったし過ぎると逆に気持ち悪いくらいだ!と、ここまではどこかでよくある話しなんだと思う。

katumi

KATSUMIホームページより抜粋

(KATSUMIはお店でも掛かってもいません。僕の音楽機器の中にもいません。ただ、なんとなく当時好きだったのを思い出したからです。)

だが、ここからが違うのだ。僕らの時代はアーティストって3枚くらいシングルを出すとアルバムって出していた。で、だいたいアルバムが5枚くらい出るとベストアルバムが出るみたいな。(大丈夫?ついてきてる?笑 話題が古すぎない?)で、先行配信みたいなもんは当然なかったから、アルバムを買って聴くまでどんな歌が入っているかわからない。それがとても楽しみだった。そんな時代。一緒についてくる歌詞カードみたいな本、あれなんて言うんだっけ?あれも楽しみだったな。  

話を元に戻すけどそんなアルバムの中にまったく世の中の評価を受けないけど歌詞が自分とシンクロしてすごい良い歌に変わることがある。この歌詞の何が良いの?なんて世間では全く評価されない影を潜めている歌。でも自分にはグッと来る!あーそれ、わっかるわーみたいな歌。これをいわゆるシンクロソングと呼ぶ、自分の中では。で、これが3曲くらい店内で掛かった。もぐもぐと普通に食べていたら『え、うそ!なんで?どした?』もうそんな言葉しか出なかった。だって自分が落とした音楽機器以外で30年間で聴いたことがないわけだからね、もちろん。例えるなら、けして会うことが出来ないアイドルが急に隣に座るようなもんだ。テンションマックスだ!

名称未設定 2

そんなナイスなナンバーがゆったりとした時間に流れていると1人であっという間に3時間はいられちゃう。ってか居た。笑 小さな店なのであまり人には教えたくない店なんだが、店主の彼もオーナーの彼も基本イケイケな人なんで店に集まる若者が基本、声がデカい。笑

なのでその夢の国に現実逃避できる静かな時間は開店の16時から18時くらいまでの2時間なのだ。そして本社勤務になった私の定時退社が18時なので基本その時間にいるとアウトなのである。なので決してその時間には居ないです。もしも僕がいたとしたらそれは僕ではなく似ている人なのです。なので声を掛けないですぐに立ち去ってください。そしてその日に見たことはすぐに忘れてください。わかっているとは思いますが今日、一番言いたかったことはこのことである。

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